みなさん、「航空祭」ってご存知ですか？
普段、一般の人が入ることが出来ない自衛隊や米軍の基地に入場し、航空機を見学したり、音楽ライブ等のイベントを楽しむことができるイベントです。
2023年5月初旬、米軍の横田基地近くに住んでいる筆者の知人に昨年の『2022 横田基地日米友好祭』で撮影した航空機やハンバーガー、ホットドックにビール等の航空祭を楽しんでいる写真を見せもらう機会がありました。
飛行機（特に軍用機）＆ハンバーガーやピザ等のアメリカンフード好きの筆者は
と反応したところ、
と誘ってもらったので、5月20日（土）、人生初の『2023 横田基地日米友好祭』に参加することになりました。
『横田基地日米友好祭』は以前は8月頃に開催されていたそうですが、昨年2022年、そして2023年の今年と5月の開催になったそうです。
8月は暑いので炎天下の中アスファルトの上を歩くのはしんどそうですね。
ちなみに、最終日の夜はイベントフィナーレの花火が打ち上がりとても盛り上がるそうですが、花火終了後は基地出口、駅がかなり混み合うそうなので、今回は初日のお昼頃に入場、数時間程度の滞在と、混雑回避優先の行程を組んでもらいました。
横田基地について
横田基地は東京都にある「航空自衛隊」と「アメリカ空軍」が共同利用している基地。
航空自衛隊の「航空総隊司令部」、アメリカ空軍の「在日米軍司令部」が置かれている日本の中でもとても重要な基地です。
2022年には『横田基地日米友好祭』の最中にアメリカのバイデン大統領がエアフォースワンで横田基地に着陸するというサプライズも起こりました。
（この日に合わせて”地球の終わりの日の飛行機”「E-4B｜ナイトウォッチ」も嘉手納に来たそうです。）
都心部からのアクセスは「新宿駅」から「JR青梅線」の「牛浜駅」まで行き、駅から徒歩で約10分程度。
基地の前は洒落たカフェや衣類、雑貨のお店が並び海外に来たような雰囲気です。
新宿からは快速で50分程度なので、ちょっと遠いですが週末の旅行気分で乗り切れる距離です。
横田基地友好祭でおすすめのグルメ
基地に到着したらまずは”ビール”ということで、入り口近くの飲み物の出店で”バドワイザー”をGET！
”キリン”や”アサヒ”もありましたが、やはりここは米軍基地。
飲むべきは”King of Beers”「バドワイザー （＄3.00）」。
“Only choice” です。
基地内では円とドルの両方が使えます。
新型コロナのせいでここ数年海外にいけず、家に米ドルが結構余っていたので、今回の基地内の買い物では全てドルを使いました。
ちなみにビールはお店ごとに値段が異なりますが、今回は入り口に一番近い出店が一番安かったです。
基地奥の出店では缶1本＄4〜＄5で販売されていました。
横田基地友好祭ではとても沢山の飲食店が出店しています。
出店には基地外の日本人のお店と基地内のアメリカ人のお店があり、日本人のお店では焼きそばや串焼などのお祭りでお馴染みの料理が多く、基地内のアメリカ人のお店ではステーキやホットドック、ハンバーガー等、日本ではお馴染みですが、食材や調理法が日本とは異なる、本格的なアメリカンフードを食べることができます。
日本人のお店は比較的並ばずに購入することができますが、やはり多くのお客さんのお目当てはアメリカ人が調理する本場のアメリカンフード。
アメリカ人が営業するハンバーガー、ステーキのお店の前には長い行列ができています。
今回の「横田基地日米友好祭」で一番長い行列を作っていたのは基地内のアメリカ人が出している「ハンバーガー」、ついで「ステーキ」のお店となっていました。
知人曰く、このハンバーガーは友好祭以外でも横田基地の他イベントでも出店されているそうで、かなりの有名店だそう。
お店の奥では炭火でパテを焼いているのか、モクモクと煙が立ち上り、遠くからでもこのお店の場所が一目でわかるほどでした。
GAIJIN BURGER（外人バーガー）
数ある出店の中でも一番の行列を作っていたのが、『GAIJIN BURGER』のお店です！
お隣のアメリカ人の500g、2,500円のステーキのお店もかなりの行列でしたが、こちらの『GAIJIN BURGER』はおおよそ倍の長さ。
会場の中で一番長い列を作っていました。
列に並んでからお店のテントの前に近づくまでは約1時間！！
並んでいる間に貴重な”バド”が2缶消費されました。
並んでいる人のほとんどが注文していたのは名物「GAIZIN BURGER」。
「GAIZIN BURGER」というのはトリプルチーズバーガーの商品名のことで、オーダーをするとお店の方が、
と大きな声でテントの奥にいる調理担当のスタッフにオーダーを伝えていて、見ているだけでも外国に来たような感じで面白いです。
パテ3枚重ねの「GAIJIN BURGER ¥1,500/$12」。
見た目としては、一見小さく見えるかもしれませんが、いざ食べてみるとそのボリュームが半端ないです。
日本のハンバーガーの様に繊細なソースの味付けやレタス、トマトといった野菜のトッピングはありませんが「GAIJIN BURGER」のパテは炭火で焼きあげられた肉その物の旨味がダイレクトに伝わって来ます。
そして全然トロけてないチーズは一見美味しくなさそうなのですが、一口かじってみると、お肉と絶妙にマッチして美味しく感じられるという、アメリカンマジック＆ワイルドな味と食感です。
1時間並んだ甲斐がありました。
完食するとかなりお腹一杯ですが、満足度はプライスレス。
めちゃくちゃ旨いです。
スモークターキーレッグ
「GAIZIN BURGER」で腹パンパン。
もう胃のスペースは全然無いと思っていたのですが、食べている人が握っているその”肉肉しい”見た目があまりにも美味しそうだったのでもう一品「スモークターキーレッグ $13（※ミネラルウォーター付き）」を購入。
おそらく人生で初めて食べるターキー（七面鳥）の肉です。
一口かじってみると、
「硬い！とにかく硬いです。」
チキンの柔らかさを想像していたので、想像の10倍以上は硬いです。
食べ応えがあり、肉の旨味がありますのでミートラバーズの方には丁度良いかもしれませんが、筆者には少し硬過ぎました。
「スモークターキーレッグ」に関してはおそらくリピートすることは無いかと思いますが、いい経験でした。
横田基地友好祭でみられる航空機（米軍機）
ここからはバドワイザーを空けて、ほろ酔いの状態で見学した航空機達をご紹介いたします。
横田といえば「C-130J スーパーハーキュリーズ」と「CV-22 オスプレイ」。
展示場の入り口近くに並んでおり、コックピット内も見学することが出来ます。
ただ、コックピットに入るには長い列に並ぶ必要があります。
機内も見たいのですが、並ぶのはちょっとしんどいので外から見学させてもらいました。
C-130J ｜スーパーハーキュリーズ
C-130、かっこいいですね。
個人的には昔ゲームで遊んだ、空からガンガン榴弾を降り注ぐ空中要塞、AC-130｜スプーキー、ゴーストライダーのイメージが強い機体です。
日本でもC-130は運用されていますが、やはり米軍のグレーのカラーリングが渋いです。
CV-22 ｜オスプレイ
ヘリコプターと飛行機を足して二で割ったような姿をしている「CV-22｜オスプレイ」。
見れば見るほど不思議な形です。
実際にデモフライトをしていましたが、短距離で離陸したり、空中で横移動したりと”Maneuver”がとても独特。
航空技術の進歩に感心させられました。
UH-1Y ｜ヴェノム
海兵隊仕様の汎用ヘリコプター。
見た目はベトナム戦争の映画を見ているとよく出てくる「UH-1｜イロコイ」によく似ていますが、コックピットやセンサー等近代化が加えられ、メインブレードは2枚から4枚、エンジンは1発から2発へと強化された別物。
グリーンではなく、グレーのカラーリングが渋くてカッコいいのですが、
”ヴェノム（毒・憎しみ・恨み）”
という名前がさらに哀愁を纏っていててカッコ良さ×1.25倍です。
AH-1Z ｜ヴァイパー
攻撃ヘリコプター「AH-1」の海兵隊仕様「AH-1Z ヴァイパー」。
攻撃ヘリは地上からの砲火に晒されながらの任務になるので、その危うさに男心をくすぐられる存在。
海兵隊はさらに危険な海の上を飛ぶ必要があるということで、生存性を高めるために「UH-1Y｜ヴェノム」同様にエンジンは２発、ブレードは4枚へとアップグレードされています。
そのほか、キャノピー、胴体、ギアボックスなどダメージを受けてもいかに飛び続けられるかを求められて設計されたその姿はカッコいいの一言。
攻撃ヘリでは「AH-64D ｜アパッチロングボウ」もかなりタイプなのですが、アパッチよりも細身なのに最前線で戦う海兵隊の「AH-1Z ヴァイパー」は今回登場の航空機の中で一番好きな機体です。
戦闘機は近くに寄れませんが、ヘリコプターはこんなに近くで見ることができて、しかも機体に触ることもできます。
憧れの機体をこんな間近で見られるなんで幸せです。
F-35A｜ライトニングII
最新鋭のステルス戦闘機F-35A。
日本の自衛隊にも配備されていて、日本では今の時点では三沢基地のみでの運用です。
2023年5月の時点では航空自衛隊では通常のF-35Aのみの運用ですが、そのうち護衛艦「いづも」、「かが」で運用可能な垂直離着陸が可能なF-35Bも導入予定とか。
F-35、かっこいいんですが、個人的には主翼が短く見えてなんとなく”ずんぐり”した印象。
どちらかといえばF-22のスマートで精悍なフォルムの方が好みですが、、
日本なら、きっとカッコいい国産の第六世代機を開発してくれることでしょう！
横田基地友好祭でみられる航空機（自衛隊機）
F-2A
次は航空自衛隊のF-2A。
ブルーの海上迷彩が美しい日本製の戦闘機です。
F-2にはA、Bの2種類があり、F-2Aは単座型、F-2Bは複座型なのですが、こちらは単座型のF-2Aになります。
アメリカ空軍のF-16がベースとなっているので、外観は非常によく似ていますが、機体の大きさは少し大きく、胴体は0.5m、主翼面は25％も拡大されているそうです。
垂直尾翼の兜のマークは百里基地の第三飛行隊ですね。
第三飛行隊の兜マークといえばグリーン迷彩の「F-1」の垂直尾翼に描かれていた赤っぽいイメージが強いのですが、、F-2の水色兜もよく似合っています。
流れるような丸みを帯びたフォルムがかっこいいですね。
F-15J｜イーグル
実戦では負けなしと言われている米ボーイング社のF-15を日本でライセンス生産している機体のF -15J。
この機体は千歳の201飛行隊かな？
F-2とは異なり直線が多いデザインは無骨で頑丈そうな印象。
事故で片方の主翼を失ってしまった際に、残り片方の主翼だけで帰還し無事着陸したというエピソードもあるF-15。
ACのソロウイング、pixyの元ネタですね。
おしまいに
持ち帰り可能なビザやチェリーパイ等、Theアメリカンな食べ物も売っていましたが、量が多過ぎて、買って帰っても一人ではとても消費できなさそうなので、お土産は泣く泣く諦めました。
ですが、バドワイザーを飲みながら、ハンバーグや肉を食べ、飛行機を見て基地内をぶらぶらする。
最高の休日を満喫できました。
来年はステーキか、ホットドックを。。