『土手の伊勢屋』明治22年創業 江戸遊郭の出入り口「吉原大門」の庶民の味の天丼(吉原観光案内のおまけ付き)

天丼で圧倒的な人気と知名度の「土手の伊勢屋」。

操業は明治22年。江戸遊郭唯一の出入り口「吉原大門に」位置し、その趣のある外観は歴史の長さを物語っています。

土手の伊勢屋 外観
土手の伊勢屋 外観

この界隈ではとても有名な天丼のお店で、常に老若男女様々なお客さんで混み合っています。ランチ時には平日であっても並ぶのが珍しく有りません。

土手の伊勢屋 立地とお店について

土手の伊勢屋は東京メトロ日比谷線「三ノ輪駅」から700mの場所にあり、歩くと約10分程度です。

土手通りに面している木造の歴史を感じさせる建物です。

東京大空襲の時に、周辺の建物はほぼ焼けてしまいましたが、「土手の伊勢屋」は奇跡的に風向き守られて焼け残ったそうです。

土手の伊勢屋 外観
土手の伊勢屋 外観

お店は登録有形文化財に指定されています。

土手の伊勢屋 内観
土手の伊勢屋 内観

店内は「檜、けやき、さくら、日本杉」を利用した造りで、

土手の伊勢屋 内観
土手の伊勢屋 内観

土手の伊勢屋 メニューについて

土手の伊勢屋の名物といえば天丼。

天丼は3種類あり、それぞれイ、ロ、ハで呼ばれています。それぞれの天丼に「良さ」があるので、並、上や松竹梅という格付けをしない様にその様に名づけられたそうです。

天丼 ロ

土手の伊勢屋 天丼ロ
土手の伊勢屋 天丼ロ

天丼イ、ロ、ハのちょうど中間の「ロ 2,100円」。

穴子、イカ、海老、野菜2種類の天ぷらが乗っています。

海老はサクサクの衣の中はプリッとした歯触り、ジューシーで海老の甘みがたっぷりです。

土手の伊勢屋 天丼ロ
土手の伊勢屋 天丼ロ エビ

土手の伊勢屋といえばやっぱり穴子。丼の横に一本長く置かれていて存在感抜群です。

朝締めの新鮮な穴子の天ぷらは外はサクサク、中はふっくらとしており、穴子の淡白な旨味が口に広がります。

土手の伊勢屋 天丼ロ
土手の伊勢屋 天丼ロ 穴子

お吸い物は200円。しっかりとした濃い味付けのお吸い物です。

土手の伊勢屋 お吸い物
土手の伊勢屋 お吸い物

タレの濃さが丁度良く、素材の味を生かした揚げたての天ぷらも絶品。

特に穴子の淡白な味わいはとても上品で、全体の天ぷらの量も丁度いい美味しい天丼です。

おしまいに

土手の伊勢屋 外観
土手の伊勢屋 外観

長い歴史を感じさせる絶品天丼。建物の雰囲気も良く贅沢な気分で食事をいただけます。

普段はなかなか来ることがないエリアですが、吉原観光も一緒に楽しめますので休日ののんびりランチにオススメです!

おまけ 吉原観光名所案内 吉原の歩き方

今回ご紹介の土手の伊勢屋でお食事を楽しんだ後はせっかくなので吉原の街並みを散策して吉原観光を楽しんでみてはいかがでしょうか?
吉原の街を歩きながら、歴史を振り返ることができる観光スポットがたくさんあります。

今回ご紹介するのは土手の伊勢屋から出発し、吉原の街中のいろいろな観光スポットを徒歩で巡り、ゴールの入谷駅、または三ノ輪駅まで戻るルートです。

スポット1 見返り柳

見返り柳
見返り柳

まず最初に土手の伊勢屋のすぐそばの交差点にあるのが「見返り柳」。吉原で遊んだお客さんが名残を惜しんで吉原を振り返るということから名付けられました。

樋口一葉の「たけくらべ」や落語の演目にも登場にも登場する有名なスポットです。

柳が枯れるたびに植え替えをされ、現在は6代目の見返り柳となっています。

スポット2 五十間道

見返り柳を過ぎて吉原方面へ向かいます。

見返り柳から吉原の入り口「吉原大門」への向か道は大きく曲がっており、大通りから吉原が見えない様に配慮されています。この道が「五十間道」で江戸時代から残されている道です。

吉原大門 五十間道
吉原大門 五十間道

この五十間道にこちらのブログでも取り上げたことがある「らーめんランド」という真っ赤な地獄ラーメンを提供しているお店がありますので、よろしければこちらの記事もどうぞ。

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ラーメンランド 地獄ラーメン

江戸の吉原の光景を思い浮かべながらさらに吉原へ向かって歩いていきます。

 

スポット3 吉原大門

五十間道の角を曲がれば遊郭吉原の入り口「吉原大門」が見えます。
吉原大門
吉原大門

江戸時代には黒塗り木造のアーチ門が掛かっていましたが、現在では柱が道の両側にあるのみです。
注意をしていないと見過ごしてしまいそう。

吉原大門を過ぎると現在でもたくさんのお店が営業をしていますが、昼間であれば何の問題なく散策をする事が出来ます。

ただ、お店の近くでは写真は撮らない方が良いでしょう。

スポット4 吉原神社

吉原神社
吉原神社

吉原大門をくぐり真っ直ぐ進んでいくと右手に吉原神社が見えてきます。
かつては吉原遊郭の遊女達からの信仰を集めていました。今でも女性の願いを叶えてくれる神社として知られています。

吉原神社は、かつて吉原遊郭にお祀りされていた五つの稲荷神社と遊郭に隣接する吉原弁財天を合祀した神社です。五つの稲荷神社とは玄徳(よしとく)稲荷社、明石(あかし)稲荷社、開運(かいうん)稲荷社、榎本(えのもと)稲荷社、九郎助(くろすけ)稲荷社の五社で、倉稲魂命(うがのみたまのみこと)を御祭神としています。
 また吉原弁財天の御祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)で、吉原神社にお祀りされていると共に、現在でも本宮が大切にお祀りされていて信仰が続いています。

吉原神社ホームページより抜粋

スポット5 新吉原花園池跡 吉原弁財天

新吉原花園池跡 吉原弁財天
新吉原花園池跡 吉原弁財天

吉原神社を通り過ぎ、真っ直ぐ歩いていくと左手に「新吉原花園池跡 吉原弁財天」が見えてきます。

江戸時代初期までこの付近は湿地帯で、多くの池が点在していましたが、1657年の大火の後、幕府の命により湿地の一部を埋め立てて日本橋の吉原遊郭がこの地に移されました。
以降、遊郭街新吉原として風俗・文化の源となりました。

遊郭造成の際、池の一部は残り、池の湖畔に弁天祠が祀られ遊郭楼主達の信仰を集めました。

新吉原花園池跡 吉原弁財天
新吉原花園池跡 吉原弁財天

大正12年の関東大震災で多くの人々がこの池に逃れ、490人が溺死するという悲劇がおこりました。弁天桐付近の築山に建つ大きな観音像は、溺死した人々の供養のために造立されたものです。
昭和34年吉原電話局(現在の吉原ビル)の建設に伴う埋立工事のため、現在池はわずかにその名残を留めるのみとなっています。

スポット6 鷲神社(おおとりじんじゃ)

鷲神社
鷲神社

新吉原花園池跡 吉原弁財天を訪れた後は右手に曲がり、国際通りに出たら三ノ輪方面へ向かって歩いてすぐのところに鷲神社があります。

鷲神社(おおとりじんじゃ)は、関東三大酉の市のひとつで「おとりさま」の通称でも呼ばれています。

11月の例祭は日本最大の酉の市、浅草酉の市が行われます。

鷲神社
鷲神社

鷲神社をお参りした後は東京メトロ入谷駅まで歩いて約7分、また三ノ輪駅まで戻っても歩いて10分程度になります。

以上、歩いて巡る吉原観光のご案内でした。

本文中で紹介のメニューとお値段

 

メニューとお値段天丼 ロ 2,200円
 お吸い物 200円
店内環境
満足度
コスパ
オススメ度
2020年12月現在

 

店舗詳細とアクセス

 

店舗名土手の伊勢屋
アクセス東京メトロ日比谷線 三ノ輪駅から徒歩約10分
営業時間
日曜日11時00分~14時00分
月曜日11時00分~14時00分
火曜日定休日
水曜日定休日
木曜日11時00分~14時00分
金曜日11時00分~14時00分
土曜日11時00分~14時00分
 
2020年12月現在

 

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