
荒川のテナガエビを食べてみる

前回のブログで釣ってきたテナガエビたち。
2020年5月。コロナという病気の影響で、人が集まって何かを楽しむということが出来なくなるという環境の中、屋外で楽しめ、蜜にもならず、そして会話もしない趣味として人気となっていた「釣り」を始めてみることにしました。ネットで調べてみる[…]
関東圏にお住まいの方はよくご存知かと思いますが、荒川って正直決して「綺麗」な川という感じではありません
荒川で釣った生き物が食べられるの?と思われるかもしれませんが、料理次第で美味しくいただけました。
ただ、私は専門家ではありませんので、もしかしたら身体の為に、食べない方が良いという意見もあるかもしれませんが、味だけで判断する限りは問題無いかと思います。
テナガエビ君達の命に感謝をして美味しくいただきたいと思います。
テナガエビ料理前の下準備
泥抜き
荒川のテナガエビは泥抜きをオススメします。四万十川の清流にすむテナガエビであれば泥ぬきはしなくても大丈夫かもしれませんが、この子達が住んでいたのはあの濁った荒川。
一番最初、泥抜きをせずに食べた所、食べれなくはないですがやはり泥臭さが口の中に残りました。
泥ぬきはした方がいいでしょう。
泥抜きの方法ですが、綺麗な水で何日間か過ごしてもらうだけです。
ただ沢山のテナガエビを何日も活かしておくとなると、場所が大変です。数匹であればバケツやプランターでも良いかもしれません。
私はお風呂の湯船に水を貯めて3〜4日ほど泥抜きをしました。

バスタブはエビ達に占領されているのでその間はシャワーのみ。。
写真はすっきりしてますが、実際は流木や植木鉢などの障害物を沈めてエビ等が泥抜き中に喧嘩をしたり共食いをしない様にしています。
実際泥抜き中に何回か共食いをされたことがあります。
泥抜き中に脱皮をするエビもいますが、脱皮後は柔らかいのでほぼ確実に他のエビに狙われます。
また体の小さいエビも他のエビに狙われます。
見てるとそんなに獰猛そうには見えないのですが、意外とアグレッシブ。
朝見てみると襲われたエビが残骸となっていることがあります。
大事なことはあまり長く泥抜きをしないこと。
3日過ぎたあたりから、朝起きたときにテナガエビ達が元気に過ごしているのかが気になり始めます。
それぞれの性格や手の長さ、黒っぽかったり、青っぽかったりする体色などで個体ごとに判別できる様になり、徐々に愛着が湧いてきます。
そして食べるのが辛くなります。

テナガエビの締めかた
料理する前にテナガエビを締めます。
料理酒や焼酎などを鍋に入れて、エビ達を投入、蓋を閉めてエビ達が動かなくなるまで待ちます。
相当暴れますので蓋は必須。
暴れて手が取れてしまうエビもいます。
ゴメンなさい・・・

動かなくなったら、キッチンペーパーの上に乗せて水気をとります。
テナガエビは素揚げ、唐揚げ、焼きの3つくらいが主な食べ方になると思います。
今回は20センチオーバーの大きめのエビを「焼き」、中くらいから小さめのエビを「素揚げ」と「唐揚げ」で料理してみました。
下処理
テナガエビはクルマエビ等のように背腸を取る必要はありませんが、胃袋は取っておいた方が良いです。
胃袋は口のすぐ奥にあるので、写真のように口から爪楊枝などの尖ったものを入れて引っかき出すようにすれば簡単に取り出せます。
実際、この黒い物体は結構臭うので、食べた時の風味を考えると取っておいた方が無難です。

テナガエビの素揚げ

まずは基本の素揚げです。水気を取った後に170度程度の油に入れて、カラッとなったくらいで適当に引き揚げます。
サワガニのように寄生虫がついているわけでもないので、揚げ時間はあまり気にせず、美味しそうになったかな?という感覚で揚げていきます。
揚った後は軽く塩を振っていただきます。

しっかり泥抜きしたテナガエビは荒川産でも美味しい!
産地のバイアスがなければ普通に美味しくいただけると思います。
テナガエビの唐揚げ
次は定番の唐揚げです。片栗粉をまぶして油で上げます。

揚げ時間は適当。こんがりして来たと思ったところで引き揚げます。

見た目も悪くないし、普通に居酒屋でメニューとしても通用しそうです。
味もお世辞なしで美味しいです。
お酒のおつまみとしては最高の逸品です。

テナガエビの鬼殻焼き

大きめのオスは鬼殻焼きにしてみました。
実際には開いてもいないし、串にも刺してないので醤油のつけ焼きと言ったところでしょうか。
とりあえず表面に醤油を塗りながらロースターでこんがりと焼いていきます。

尻尾の部分は意外と食べるところが少なく。
まあ、普通のエビのBBQの味と言ったところに落ち着きました。
食べ方としてはちょっともったいない気がします。
やはりテナガエビは揚げで料理した方が良いと思いました。
おしまいに
前回の釣りパートからの引き続きで今回は食べるパートになりました。
釣ってすぐ食べれれば良いのですが、荒川産の物はやはり泥抜きが必要で、釣った後は食べるまでに少々時間が必要です。
釣った後にすぐ食べることができる綺麗な水に住んでいるテナガエビを釣れる環境にお住まいの方は本当に羨ましい。。
生きているものを釣って、観察して、食べる、お子様がいらっしゃる方には情操教育にも最適なこの釣りからの食育。
是非ご家族で楽しんでみてはいかがでしょうか?
