「日暮里駅南口」出口からそのまま真っ直ぐ進めば洋服の生地、布や革などを扱うお店が90店舗以上立ち並ぶ有名な「日暮里繊維街」があります。
その日暮里駅南口の出口を繊維街の方へは進まず、駅を背にして右手、鶯谷方面に向かって歩くと「尾久橋通り」にぶつかるのですが、日暮里駅から尾久橋通りにぶつかるまでの間には飲食店が並ぶちょっとした通りがあります。
その通りには焼肉が美味しい「房家」や、ラーメン屋さんの「ふじ田」(2021年3月閉店)、ホルモン屋さんの「ふたご」、その他各種チェーンのそば屋さん、居酒屋さん等々が立ち並んでいます。
この通りは良く食べたり、飲んだりしに行く場所なのですが、最近この通りに今まで気づかなかったラーメン屋さんがあることに気付きました。
その名も「麺酒処 ぶらり」。しかも、2015年と2016年にミシュランのビブグルマンを連続で獲得したという有名店です。
よく歩く場所であるのにもかかわらず気づかない理由はその立地。
極上のラーメン屋さんは奥の細身を抜けた先にひっそりと営業をしているのです。
日暮里駅直結、ファミリーレストランや居酒屋さんが入るビル「日暮里ポートタワー」の3階にあり、深夜まで営業している便利なお店です。
日暮里で美味しいラーメンをお探しの方は下記のブログがオススメです!
日暮里駅はJR山手線、京浜東北線、常磐線、京成電鉄本線、日暮里舎人ライナーと沢山の電車が乗り入れをしており、乗り換えのお客さんも多い駅です。東口には生地のお店が立ち並ぶ有名な「にっぽり繊維街」、西口には昔ながらの商店街が残るこちらも[…]
「ぶらり」の立地について
日暮里駅南口から徒歩約1分という超至近距離。
しかも何度となくこの場所には来ていたのに、何故気付かなかったのか。
というのも、ぶらりはこの場所にラーメン屋さんが在ると解っていなければ、ほぼ素通り確定のような場所にあるのです。
表通りに面しておらず、両側をビルの壁に囲まれた奥の細道を抜けた先に在るのでよほどのことがない限り、その存在には気づかないでしょう。
表通りに↑のような看板は出てますが、2階にある甘味処の看板と融合して、一見何屋さんかわかりません。
赤い背景色に黄色の控えめな大きさの文字で「そば」と書いてありますが、良く注意してみないと、ラーメン屋ということに気づかないのではないでしょうか。写真の大きさも控えめです。
昼でもこのくらいなので、夜になるとますます気づくのは困難に。
お店へは、ここの看板があるところを右手に曲がり、細い路地に入ります。
両サイドは壁の狭い通路。昼は彼方向こうになんか甘味処の上りが出てますが、夜ではほとんど何なのかわかりません。
夜になると、日暮里のこの辺りはネオンの明かりが灯り、客引きが出てきて少し雰囲気が悪くなるので、始めての場合はちょっと怖くて入れない雰囲気です。
一見ただの突き当たり。この奥にラーメン屋さんがあるとはなかなか気づけません。
行き止まりをちょっと曲がった先に入り口があります。
これじゃ場所を知っている人じゃないと見つけられませんね。まさに路地裏の隠れ家ラーメン店です。
「ぶらり」の店内の様子と混雑状況
ぶらりの店内は和風で明るすぎない照明が落ち着いた雰囲気となっています。
座席は4人掛けのテーブルとカウンターの合計17席。
祝日の午前は女性数名のグループが多く、平日夜はサラリーマン風の男性1名〜2名程度が多い印象です。
ぶらりはこの界隈ではかなりの人気店で、お店は常に混んでいます。外に行列が伸ずらっと伸びているということはありませんが、休日の昼には先ほどの路地に人が並んで待っていることも珍しくありません。
夜でもお店はいつも満席に近い状態。夜のピークの18:30〜は店内待ちになっていることも。
オーダーは食券制。入り口入ってすぐ正面に券売機があります。
「ぶらり」メニュー構成とオススメメニュー
「ぶらり」のメニュー構成は”らーめん”と”つけめん”、”サイドメニュー”となっています。
らーめんは2種類、「鶏白湯らーめん」830円、「鶏そば」710円です。
つけめんも2種類、「鶏白湯つけめん」880円、「鶏×魚つけめん」880円です。
らーめんには20円アップの辛いスープのメニューもあります。
名物は「鶏白湯らーめん」830円(税込み)。周りを見ていると、圧倒的に「鶏白湯らーめん」の注文が多いです。
鶏白湯らーめん
こちらが名物「鶏白湯らーめん」830円。
具は白髭ネギ、鳥チャーシュー、そして山クラゲと至ってシンプル。スープは透明度ゼロに近い、白濁している濃厚鶏白湯。
麺は少し太めの平打ちの縮れ麺。ツルツルもちもちで濃厚な鶏白湯スープに良く絡みます。
スープは見た目通り、とても濃厚でコクがありながらスッキリとした上品な味わいです。スープだけでもいくらでも飲めそうです。
さすが「ビブグルマン」に選ばれたらーめん店。上品なお味です。
ちなみに、同じ日暮里にある人気のラーメン店、「ラーメン三極志」でも鶏白湯のラーメンが名物ですが、あちらは複雑な味が絡み合っている家系のようなスープですが、こちらは鳥のエキスがぎゅーっと凝縮されたようなクセのない味が特徴です。
ラーメンの具材としては珍しい山クラゲもコリコリして美味しいです。
周りで山クラゲをバリバリ噛む音が聞こえてきます。
山クラゲというとあまり馴染みのない食材かもしれませんが、「山くらげ」は、「ステムレタス」という茎レタスの仲間なんだそうです。筆者はてっきりキノコか何かかと思っていました。
生産地は埼玉、山形、青森と限られている地域で、生産量もごくわずかという貴重な食材だそうです。
鶏そば
もう一つのらーめんが「鶏そば」710円です。上の写真は「鶏そば玉子入り」820円。
ピブグルマンのお店のらーめんが700円台からいただけるということでかなりコスパの良いらーめんです。
スープはほぼ透明。淡麗という言葉がぴったりのスッキリとした飲み口のスープ。繊細でとても上品な味わいです。
麺は鶏白湯とは異なる細麺となっており繊細な味わいです。
チャーシューは鶏。スッときれる柔らかい歯応え。やはり淡い味わいでらーめんとよくあっています。
玉子は半熟。スープの中に入れると黄身が溶け出すような茹で具合です。
やはり味は淡口。ほんのりと玉子の黄身の甘みを感じます。
食べた感想としてはとても上品。男性が夜の一食分として食べるには少し物足りないかもしれませんが、
お店は”夜11:30”までとかなり遅くまで空いており、飲んだ後の〆のらーめんとしては最高な気がします。
鶏×魚つけめん
「ぶらり」で2種類あるつけめんの内の一つ「鶏×魚つけめん 880円」。
鶏のぽてっとしたまろやかな味わいと魚介の深いコクのコンビネーションのスープ。
鶏白湯も良かったですが鶏×魚もかなり旨いです。
麺は若干太めのストレート。ツルツルもちもちの食感で、つけめんならではの食べ応えがあります。
鶏チャーシューはスープの中に。ホロホロで柔らかいです。
ぶらりではお馴染みの山クラゲ。ガリガリの歯応えが楽しめます。個人的にかなり好きな歯触りです。
鶏白湯が名物ではありますが、この鶏×魚スープのつけめんもかなり旨いです。
ボリュームもありオススメです。
おしまいに
知る人ぞ知る、路地裏の名店「ぶらり」。
ビブグルマンの上品なお味が比較的リーズナブルに楽しめます。祝日のお昼は混むので、狙い目は夕食にはちょっと早いかもしれませんが、午後の部開始直後17:00頃。
いつもは満席ですが、この時間はかなり空いているのでゆっくり「キリンラガー」も楽しめますよ!
おまけ ビブグルマンって?
よく人気のラーメン屋さんなどで”ビブグルマン”っていう言葉を聞くのですが、まあ、ミシュランの格付けの一種かな?くらいに思っていましたが、内容がよくわからなかったので、この機会に調べてみました。
「ビブグルマン」の意味は以下の通りとなります。
(1)フランスのミシュラン社によるグルメ情報ガイドブック「ミシュランガイド」に近年導入された新しい評価指標で、3500円以下ながら美味しい料理ができる店を紹介。
(2)「ミシュランガイド」の星評価には該当しないが、安くて美味しいコスパ良い店ばかりを紹介するのが「ビブグルマン」で、これまではフランス料理など一部カテゴリーだけだったが、最近では寿司・蕎麦など豊富なお店が選出対象となっている。
言葉の辞典
3,500円以下の美味しいお店ということで、ラーメン屋さんに多い印象だったのですね。納得です。
↓日暮里の人気ラーメン店「三極志」の記事もありますので読んで頂けると嬉しいです!↓
JR常磐線の三河島駅から歩いて約4分。レギュラーのメニューのほか、週替わりや季節限定、二郎系と常に新しいメニューで楽しませてくれる人気の創作ラーメン屋さん『らーめん三極志』があります。筆者は『らーめん三極志』が好きでよく食べにいくの[…]
本文中で紹介のメニューとお値段
メニューとお値段 | 鶏白湯ラーメン |
鶏そば | |
鶏×魚つけめん | |
店内環境 | |
接客対応 | |
満足度 | |
コスパ | |
オススメ度 |
店舗詳細とアクセス
店舗名 | 麺酒処 ぶらり |
アクセス | JR各線 日暮里駅 南改札口より徒歩1分 |
営業時間 | 【平日】 11:30~15:00 17:00~23:30 【土曜祝日】 11:30~22:00 【日曜日】 定休日 |