この下町食べ歩きブログを始めたのが2020年春。
その時から、いつかここは必ず書きたいと思っていたのが今回ご紹介の葛飾区にある喫茶店「亜呂摩(あろま)」。
下町ローカル独特のお店の雰囲気、そして名物料理は「アイスコーヒーラーメン」というネーミングもさることながら、そのビジュアルも破壊力抜群のメニュー。
いつか行ってみたいと思っていたけど、ちょっと怖くてなかなか一歩が踏み出せ無かったお店。
2022年6月某日、都内の気温は35度を超える超猛暑日。
アイスコーヒーが飲みたくなる気温のこの日の午後、少し小腹がすいたので、アイスコーヒーを飲みながら、かつ小腹も満たせる条件を両立させることができる「亜呂摩(あろま)」のアイスコーヒーラーメンを食べに行くことにしました。
亜呂摩(あろま)立地とお店について
「亜呂摩(あろま)」は京成本線”堀切菖蒲園駅”の次の駅”お花茶屋駅”から歩いて約5分。
お花茶屋駅の南口を出て、堀切菖蒲園方面へ歩き、「宝町交番前」の交差点を左に入った先の右手にあります。
少し奥まった場所にありますが、電柱に看板が付いているので案内に従っていけば無事たどり着くことができます。
傾いて少し古びたサインから哀愁が感じられます。
「飛び出し注意!」の文言にもお店の優しさがにじみ出ています。
店内の様子が全く解らない入り口。
初めての場合は入店に少々勇気が入ります。
が、ネットにはお店の情報が比較的出ていて、お店の様子も想像できていたので勇気を出して扉を開け入店します。
亜呂摩(あろま)へのアクセスマップ
亜呂摩(あろま)店内の様子について
店内は幅の広い横一列のテーブルと、使われていなさそうなカウンターがあり、データ上は30席。
昭和チックなレトロな雰囲気で気分が盛り上がります。
初めて来店したこの日はお昼から常連さんらしき方とお店の女将さんがカラオケを楽しんでおられました。
と思いつつ、入り口近くの席はカラオケに興じられている常連さんがおりましたので、お店の奥の席に着きました。
女将さんが笑顔でお水を出してくれたので、メニューも見ずに、ずっと食べてみたかったあのメニュー
とオーダー。
するとお店の奥からマスターが出てきて、メニューの写真と一冊のノートを出してくれました。
と答えると、
鼻がスモークチーズでね、あ、チーズ食べれます?
よかったら感想ノートに書いてくださいね。
という会話の後、マスターはキッチンの奥に戻って行きました。
ノートを広げてみると、いろいろなお客さんのコメントが書かれています。最新は昨日のコメント。
そしてコメントは日本語のほか、英語、中国語、韓国語と様々な言語で書かれていました。
コメントを見ているとテレビ番組「ナニコレ珍百景」を見て来たという人も。
(筆者もコメントさせていただきました。)
その後、少しの間常連さんと女将さんのカラオケを聴きながら、ノートのコメントを見ながらラーメンを待ちます。
最初はお客さんは常連さん1名だったのですが、もう一人常連さんらしき方が来店。
常連さん達のおしゃべりがが盛り上がり、カラオケに熱がこもり、店内のボルテージが高まっていきます。。
そして待つこと約10分少々。ついに「アイスコーヒーラーメン」とご対面です。
アイスコーヒーラーメン
ついにご対面。「亜呂摩」のアイスコーヒーラーメン(税込700円)です。
イケ麺ね、お客さんと一緒!
筆者イケメンではありませんので、おそらく提供の際のお決まりのセリフだと思いますが、マスターの冗談に顔が綻び、カラオケで盛り上がる店内に一人初めての訪問だった筆者のアウェー感を解してくれました。
想定はしていましたが、なかなかのインパクト。
メニューの写真は口がサラミ、ほっぺたにキウイフルーツ、そして目はつり目だったのですが、実際は口がバニラアイス、目はタレ目と表情が少々異なっています。
イケメンの顔立ちは、時代で常に変わっていく様です・・
しかし、これで700円は安いです。調理に手間がかかりそうですし、具材の種類も多いです。
利益よりもマスターの趣味の領域でしょうか?
スープは塩っぱさが強め、かつコーヒーの苦味も感じられる不思議な味。
いまだかつて経験したことがない味です。
麺は黒色で細めのストレート。
結構コシが強めで、ラーメンというよりは、硬めのお蕎麦、もしくは素麺といった方がしっくりくるかもしれません。
筆者個人的には硬めのお蕎麦に近いと感じました。
トッピングは”バニラアイスクリーム”、”ナルト on the バナナ”、”スモークチーズ”、”味付け卵”、”ベーコン”、”魚肉ソーセージ on the バナナ”とかなり個性的。
バナナのねっとりとした甘さと、ナルトの少し魚くささを感じさせる練り物の風味という、全くベクトルが異なる食材の組み合わせが味の対角線を実感させてくれます。
徐々に溶け出していくバニラアイスの甘さが苦味と塩気だけだったスープの味を侵食して新しい味の世界を作り出します。
味付け玉子。おいしいです。単品でビールのおつまみにしたいです。
ベーコン。結構塩気が強くで歯応えがあります。ますますビールが飲みたい。
終盤に差し掛かるとバニラアイスはほとんど溶けてしまい、黒色だったスープは白身を帯びてきて当初とは別物の味となりますが、その時には複雑な味を楽しめる様になった新しい自分が発見できます。
最終的にスープは”塩っぱさ”と”苦味”だったのに加えて”甘み”が加わり、それぞれのトライアングルが味覚のベクトルの対局に動いて行き味わいの深さを広げて行きます。
これ以上は言葉で説明してもうまく表現しきれないので是非一度実際にご自身の舌で味わってもらうことをお勧めいたします。
お支払い
アイスコーヒーラーメンを満喫して、いざお支払いの時。
じゃ○○にちなんだ歌でも一曲歌っていく?
ありがとうございます。
また来てね!
とお声をかけていただきました。
この日は不思議なラーメンの味とマスターの冗談でとても楽しく、素敵なランチタイムを過ごすことができました。
おしまいに
やがて心うきうき
とっても不思議このムード
たちまち男はこのお店に恋をしましたとさ。。
またいつかの暑い夏の日、再度「亜呂摩」でマスターの冗談を聴いて、アイスコーヒーラーメンが食べられたら幸せだなぁ・・
「亜呂摩(あろま)」本文中で紹介のメニューとお値段
メニューとお値段 | アイスコーヒーラーメン 700円 |
店内環境 | |
接客対応 | |
コスパ | |
味 | ????? |
オススメ度 |
店舗詳細とアクセス
店舗名 | 亜呂摩(あろま) |
アクセス | 京成本線 お花茶屋駅より徒歩約5分 |
営業時間 | 【水〜日曜日】 【月・火曜日】 |