
アサヒガニとは?
アサヒガニというカニをご存知でしょうか?
大変美味しいカニなのですが、滅多に市場に出回らないため、実物を見たことがある人はあまりいないのではないかと思われます。
とても原始的な姿をしたカニで、いわゆるカニのフンドシの部分が体に折り畳まれておらず、エビの様に伸びており、真っ直ぐ歩くカニとエビの中間の様な格好をしています。

旬の時期は不明で、日本では四国、九州で水揚げされますが、数が少なく国産のアサヒガニはとても貴重です。東京で売られているものは東南アジアやオーストラリアからの輸入物が多いです。
ハサミは工具の”スパナ”のような形をしており、英語では「スパナクラブ」と呼ばれています。

アサヒガニ入手方法について
東京の魚介の専門店でも滅多にお目にかからないアサヒガニ。
小まめに足を運んで探すか、もしくは通信販売で入手するという方法もあります。
通信販売は楽天などのサイトで検索をすると見つけることが出来ますが、数は少なく、外国産の場合が多く、また売り切れになっていることもあり、簡単には手に入りにくいです。 ただ、「ふるさと納税」の返礼品として国産のアサヒガニを出している市もありますので、国産狙いであれば「ふるさと納税」を探してみるのも手かもしれません。
今回は上野のアメ横を歩いている時に偶然売られているのを見つけたので購入して人生初のアサヒガニを実際に食べてみる事にしました。
今回売られていたものは中国産の冷凍物。サイズは小さめですが、3匹で1,000円とかなり格安です。 (実際に通販で売られているものはもっと高いです。)

写真左上のズワイガニ5匹で500円もかなり気になりましたが、今回はアサヒガニを購入します。
家で料理をする前によく観察。しかし見れば見るほど不思議な姿をしています。

可食部は少なそうです。実際に食用になるのはカニ味噌と足の付け根の部分の肉くらいでしょうか?

口も独特で縦に異常に長い形状をしています。何故こんな長い口をしているのでしょうか???不思議です。

アサヒガニの調理方法
アサヒガニは主に、
- 塩茹で
- 焼きガニ
- 味噌汁
で食べるようです。 初めての今回は3匹ともに塩茹ででいただいてみます。
塩水に味噌が溶け出してしまわないように甲羅を下にして20分程度茹でていきます。

途中で灰汁がかなり出ましたので、小まめに灰汁を取りながら茹でていきます。
茹で上がりました。初めから赤いので、茹でてもほとんど色が変わりません。
アサヒガニは漢字では「朝日ガニ」。
生きている時の体色が赤いのでその名がついたとか。

アサヒガニってどんな味?
それではアサヒガニを実際に食べてみます。
変わった形状をしており、体のどの部分までが甲羅なのかが分かり難いので最初はてこずりました。
甲羅を外してみると中には蟹味噌がたっっっぷり!

カニ味噌はコクがあり非常に濃厚。
姿形は普通のカニと大きく違いますが、味は一般的なカニ味噌と大きくは違いません。
ただ味の濃さと複雑があり、今まで食べてきたカニ味噌の中でもトップクラスに美味しいです。

胴の部分にも肉がぎっしりと詰まっています。
サイズが小さいので食べられる量は少ないですが、繊維が柔らかく、肉の方も非常に美味。

カニ味噌の量、味も身の締まり具合、味ともに非常に大満足です。アサヒガニ、間違いなく美味しいです。
おしまいに
初めてのアサヒガニ、結果として非常に満足のいく味でした。
”冷凍の中国産”で”小さめサイズ”というちょっと気になる点はいくつかありましたが、3匹で1,000円であれば非常にリーズナブルなお値段。もしまた見つけた場合は間違いなく即買いです。
国産でもう少し大きめの場合はもっと味が良いのでは?という興味も湧いてきましたので、またの機会があれば国産にチャレンジしてみたいと思います。
本文中で紹介のメニューとお値段
メニューとお値段 | 中国産 冷凍アサヒガニ3匹 税込み1,000円 |
満足度 | |
カニ味噌 | |
コスパ | |
オススメ度 |