高級食材【毛蟹(ケガ二)】の上手な食べ方(オホーツク 沙留(さるる)産 毛ガニ)

お正月といえば、おせち料理や海老・蟹等の豪華なご馳走を食べて過ごすのが楽しみの一つ。

そのお正月の定番のカニといえばズワイガニ、タラバガニ、そして今回ご紹介の「毛ガニ」です。

ズワイガニやタラバガニと比べると小ぶりで少々殻をむくのが難しい印象がある「毛ガニ」。

食べるのには少々手間がかかりますが、ほろっと解ける繊細な繊維の肉質、淡い中に甘みがある上品な味。

そして濃厚な蟹味噌と最上級に美味しい種類のカニでもあります。

「毛蟹」
「毛蟹」

味に比例して、かなりの高級食材でもあるので、食べる際は無駄なく上手に食べたいところです。

今回はそんな「毛ガニ」について語っていきたいと思います。

毛ガニの分類

毛ガニの和名は「ケガニ」

十脚目>短尾下目>クリガニ科>ケガニ属  

に属するカニです。

カニ好きの方なら知っているかもしれませんが、「クリガニ科」といえば安くて美味しい「トゲクリガニ」が居る科になります。

「ケガニ」の方が知名度としては圧倒的に高いですが、「科」としては「クリガニ」の方が上というのも興味深い点です。

毛ガニの選び方

まずは毛ガニの選び方です。

カニは結構個体差が大きいので、美味しく頂くためには上手にカニを選ぶ必要があります。

毛ガニを選ぶ際は殻が硬く、ずっしりと重いものが良いとされています。

カニを頻繁に買っていると、たまに味が落ちる「痩せガニ」にあたることがあるのですが、脱皮直後のカニは体力を使ってしまい、殻が柔らかく、身が痩せ、味噌も水っぽくなるそうです。

逆に脱皮前のカニは栄養を蓄えているので、殻が硬く、身も詰まり、味噌の風味も良くなり、美味しいと言うわけです。

「殻が硬く、ずっしりと重い」というのは、脱皮前のカニを選ぶポイントとなっています。

(逆に脱皮直前のカニを食べたことがありますが、殻の下にもう一つプチッとしたとても柔らかい歯触りの殻が有る不思議な食感でした。)

毛ガニの茹で方

一般的に毛ガニの茹で方は下記通りとなります。

  1. たっぷりの水に塩お入れる
  2. カニを裏返し位に入れにずからにる
  3. 15分ほど煮る

だた、いろいろやってきて気づいたのは生の毛ガニの方がいいですが、茹で上がりの毛ガニを買ってきた方が美味しいということです。

筆者の茹で技術がないので仕方ありません。。

沙留(サルル)産 毛ガニ

筆者が最近お正月にいつも食べているのが沙留(サルル)産の毛ガニ。です。

身の入りがよく、味も美味しい、そして蟹味噌もしっかり入っているのでハズレがないです。

今日は4月。オホーツク産の毛ガニは春の時期(3-6月)に水揚げされるので、正に今の時期に水揚げされたカニです。

「毛ガニ」
「毛ガニ」2021年

2021年は1匹1,840円(税込み)。

「毛蟹」2021年
「毛蟹」2021年

身はしっかり入っていて、味噌の量も十分。ハズレのない安心の毛ガニです。

「毛蟹」2022年
「毛蟹」2022年

2022年は1匹2,500円(税込み)。

2022年はカニが高いと言われていますが、去年と同じサイズにもかかわらず、去年よりも35%程度値上がりとかなりお値段高め。

カニ好きには辛い相場です。

「毛蟹」2022年
「毛蟹」2022年

お値段は高いですが、コクのある味噌、ほんのり甘い繊細な身も美味しく正にカニの王様です。

350gあたり、約2,500円なので、グラム単価8円近いかなりの高級食材。

無駄なく上手に食べましょう。

毛ガニの食べ方

「毛蟹」
「毛蟹」

正直、好きに食べてもらって良いと思うのですが、基本はお腹のフンドシを外して甲羅をはがし、胴体から足を切り離して捌いていきます。

「毛蟹」
「毛蟹」

捌いていると途中で食べたくなってしまいますが、とりあえず我慢して身をほぐしていきます。

「毛蟹」
「毛蟹」

あとは胴体や足の残りの部分を食べやすい様に切って盛り付ければ完了。

「毛蟹」
「毛蟹」

胴体は横に切ります。

「毛蟹」
「毛蟹」

レタスの上に乗せてあげると赤と緑のコントラストが美しくさらに美味しく見えます。

「毛蟹」
「毛蟹」

お店の様にはいきませんが、家で食べる分にはこれくらいに盛り付けられれば十分だと思います。

「毛蟹」
「毛蟹」

蟹味噌はそのまま食べても絶品ですが、カニの身と混ぜて食べても美味しいです。

「毛蟹」
「毛蟹」

 

「毛蟹」
「毛蟹」

少し食べ進めた後、残りをさらにほぐして小皿に持ってもまだこれくらいの身が取れます。

「毛蟹」
「毛蟹」

蟹味噌と蟹の身を一緒に食べると至極の幸せ。

「毛蟹」
「毛蟹」

この小皿いっぱいのカニの身でも解した身全体の3分の1か4分の1程度かと思います。

上手にほぐせばかなり沢山の身をいただくことができます。

おしまいに

「毛蟹」
「毛ガニ」

毛ガニは年間を通して流通しているので、比較的にいつでも食べられるカニです。

また毛ガニは通販サイトでもかなりメジャーなカニなので、検索すればすぐに見つかりますので購入もそれほど困ることはないかと思います。

少々高価ではありますが、個人的には日本でメジャーどころの3大ガニ「毛ガニ」「タラバガニ」「ズワイガニ」としてはカニミソはトップレベル、カニの身も非常に繊細な味わいを楽しめるとても美味しいカニだと思っております。

(結局のところはどのカニも甲乙つがたい程に美味しいのですが・・)

本日のメニューとお値段

 

本日のメニュー毛ガニ(沙留産)
お値段1,840円(税込み)※2021年
 2,500円(税込み)※2022年
レア度
カニミソ
カニの身
コスパ
満足度 

 

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