浜名湖では『ドウマンガニ』、高知では『エガニ』、沖縄では『マングローブガニ』と呼ばれ、とても希少かつ高価、そしてとっても美味なカニをご存知でしょうか?
その正体こそ今回ご紹介の『トゲノコギリガザミ』です。
ドウマンガニ(トゲノコギリガザミ)とは
『ドウマンガニ(トゲノコギリガザミ)』は「ガザミ科」の中の「ノコギリガザミ属」のカニです。
「ガザミ科」にはお鍋の食材として有名な「ワタリガニ」が属しています。
『ドウマンガニ(トゲノコギリガザミ)』はガザミ類でも最も大きい蟹で大きいものは2キロ以上になることもあります。
主に熱帯の汽水域に生息していて、泥の中に穴を空けて住んでいます。
シンガポールの”チリクラブ”やタイの”プーパッポンカリー”といった海外の有名料理にも使われているカニで、
「個人的には一度は食べてみたいと思っていた憧れの蟹」
の一つです。
ドウマンガニ(トゲノコギリガザミ)の種別
十脚目>短尾下目>ガザミ科>ノコギリガザミ属>トゲノコギリガザミ
ノコギリガザミ属には『アカテノコギリガザミ』『アミメノコギリガザミ』『トゲノコギリガザミ』の3種が属しています。
以前は「ノコギリガザミ属」の1種とされていたそうですので、それぞれにそれほど大きな違いはなく、『アミメノコギリガザミ』も”ドウマンガニ”や”エガニ”と呼ばれることもあります。
ドウマンガニ(トゲノコギリガザミ)の入手方法
『ドウマンガニ(トゲノコギリガザミ)』は非常に希少なカニなのでスーパー等で見かけることはほぼありません。
WEBで検索するとネットショップで出品されているのを見つけることができますが、多くは東南アジアなどの外国産。
国内産は稀に見かけることがありますが非常に高価で1匹あたり5千円〜1万円程します。
今回は御徒町にある鮮魚専門店「吉池」で販売しているのを見つけたので即購入しました。
メスが1匹で約3,600円です。
個人的には結構安く買えたたのではないかと思います。
ドウマンガニ(トゲノコギリガザミ)の調理方法
『ドウマンガニ(トゲノコギリガザミ)』の主な料理方法は「蒸し」か「茹で」です。
今回は、「酒蒸し」で頂くことにしました。
ドウマンガニ(トゲノコギリガザミ)の酒蒸し
『ドウマンガニ(トゲノコギリガザミ)』を蒸し器にセットし、水に塩と日本酒を混ぜ約30分ほど蒸していきます。
蒸し上がるとオリープ色だった『ドウマンガニ(トゲノコギリガザミ)』は綺麗な赤に染まっています。
『ワタリガニ』と異なり、殻はかなり硬いのでハサミの部分を捌くにはカニバサミでは少し苦戦するかもしれません。
ドウマンガニ(トゲノコギリガザミ)の味
憧れの「ドウマンガニ(トゲノコギリガザミ)」。
噂通り、甲羅の裏には蟹味噌がびっちりです。
まずは蟹味噌と内子を一口・・
蟹味噌濃厚、内子は淡い味にポリポリ食感。
最高です。
憧れの蟹だったので少し補正が入っているかもしれませんが、純粋に美味しいです。
カニの身と蟹味噌、内子を小皿に盛り付けます。
究極に美味しいです。
汽水域のカニだからでしょうか、身は海のカニよりも水分が少なくキュッと締まっています。
ですが決して大味ではなく非常に繊細な味わい。
酒蒸しにして臭みをとって少し塩気を足したのが大正解でした。
味噌は非常に濃厚。内子も絶品です。
甲羅の裏っかわの端の肉部分。
どのカニにも共通して言えることですが、ぷにッとしていてここが最高に旨いです。
おしまいに
非常に希少で美味なカニさんの『ドウマンガニ(トゲノコギリガザミ)』。
ぜひ静岡、高知、宮古島の産地に行き新鮮な本場物を食べたいものです。
宮古島ではマングローブで捕まえてそのまま調理していただくツアーもあるようですので、時間の余裕があればいつか。。
名前 | お値段 |
ドウマンガニ(トゲノコギリガザミ) | 1匹 3539円(100gあたり900円) |