「ヒラガニ(ヒラツメガニ)」というカニをご存知でしょうか?
和名は「ヒラツメガニ」ですが、地方によってヒラガニ、ヘラガニ、エッチガニ(助平なカニではなく、甲羅の背中にHの模様がある為)、などと呼ばれています。
ワタリガニのような見た目をしていますが、別の種類のカニで、安価なのに非常に美味しく、カニ好きには嬉しいカニです。
ヒラガニ(ヒラツメガニ)の分類
十脚目>短尾下目>ガザミ科>ヒラツメガニ属 >ヒラツメガニ
ヒラガニとワタリガニは両方ともに後ろ足が平べったい船を漕ぐオールのような形をしていて、とてもよく似た姿をしています。
というのもヒラガニとワタリガニは同じガザミ科、ただしワタリガニはガザミ属、ヒラツメガニはヒラツメがに属となり、近いけれども別の種類となります。
ワタリガニはかなり大きくなり、甲幅が20cmを超えるような大きさの物が売られていることもありますが、ヒラガニは甲幅が8cm〜10cm程度の大きさで比較的小ぶり。
この大きさが丁度いい感じです。
ヒラガニ(ヒラツメガニ)時期と入手方法・値段について
「ヒラガニ(ヒラツメガニ)」は日本各地で獲れ、夏から秋に旬を迎えるカニです。
都内でもたまに見かけることがありますが、見かける頻度はそれほど多くありません。
近年、高級ガニの「毛蟹」と同じような美味しさにも関わらず、安くて人気急上昇中の「クリガニ」ほどメジャーではありませんが、「ヒラガニ」も安くて美味しいカニなのでもし店頭で見つけたらぜひ食べてみてください。
ネット通販について
「ヒラガニ(ヒラツメガニ)」はネットでは2022年現在それほど見かけることがありませんが、まれに出品されていることがあります。(ネット上ではかなりレアな存在です。)
ネットでも店頭でも見つけたら即買いオススメです。
送料無料 青森県産 ヒラツメガニの浜茹で(ボイル) 1.5kg ヒラツメガニ かに 海鮮 鮮度抜群 グルメ 旬 パスタ お味噌汁 かにみそ 蟹味噌 価格:3,480円 |
ヒラガニ(ヒラツメガニ) 味と食べ方について
ヒラガニ(ヒラツメガニ)は殻が柔らかく、生命力が弱いので生の状態で出回ることはなく、ほとんどが茹でられた状態で販売されています。
北海道名産の「北海シマエビ」の様ですね。
産地のスーパーではお惣菜コーナーで唐揚げとして売られていることもあります。
殻が柔らかいので唐揚げも絶品です。
ヒラガニ(ヒラツメガニ)の釜茹で
「ヒラガニ(ヒラツメガニ)」は可食部がそれほど多くなく、足や爪はほぐして食べられるほどの肉がありません。
ヒラガニの魅力はなんと言っても蟹味噌と内子。
内子が楽しめるメスは写真の通り、フンドシが太いのが特徴。
ただ、他のカニと比べると若干判りづらいので初見では判断が難しいかもしません。
甲羅をパカッと開けると蟹味噌がびっしり。
メスはさらに蟹味噌の他に内子もびっしり。
濃厚でコクがある蟹味噌にポリポリの歯触りの内子のコンビネーション。
最高です。
甲羅だけではなく、胴体の方にも内子が入っています。
身をほぐすのは少し面倒なので、ヒラツメガニは殻が柔らかいのでカニの身と一緒にかじりついてバリバリ食べるのが簡単です。
安くて美味しい「ヒラガニ(ヒラツメガニ)」。
カニ好きにはとてもありがたい存在です。
ヒラガニの唐揚げ
昔、地方のスーパーで売っていたのを食べた時、めちゃくちゃ美味しかった記憶がある「ヒラガニの唐揚げ」。
都内のスーパーで生のオスのヒラガニが4匹で400円ほどで売っていたので自分でも調理してみます。
ヒラガニの唐揚げの作り方
甲羅とふんどし、エラを外して、4等分くらいに切り分けます。
甲羅には美味しいカニミソが詰まっていますので、あとで調理して食べるので取っておきます。
片栗粉や唐揚げの粉と混ぜ合わせます。
5、6分程度、カリッと揚げていきます。
完成です。
ヒラガニは殻が柔らかいのでパリパリとした軽い食感でビールのおつまみに最高です。
ただ、昔地方のスーパーで買ったヒラガニの唐揚げはもう少し殻が柔らかく美味しかった記憶があります。
今回のヒラガニが少し大きかったのか、それとも揚げ時間の問題かわかりませんが、それでも素人がパパッと作ってもそれなりに美味しく出来ました。
残った甲羅は蒸してカニミソを頂きます。
ヒラガニのカニミソ最高。
おしまいに
東京都内ではそれほど見かけないカニではありますが、安くて美味しい、そして蟹味噌が絶品の「ヒラガニ(ヒラツメガニ)」。
入荷が不安定なのか、本当に稀にしか見かけることがないので、もし店頭で見つけた際には即買いをオススメします。
本文中で紹介の品のお値段
お値段 | ヒラツメガニ メス5匹 1,000円(税込) ヒラツメガニ オス4匹 362円(税込) |
レア度 | |
カニミソ | |
コスパ | |
オススメ度 |