『ウチワエビ』は都内ではあまり馴染みがないエビかもしれませんが、最近では「ふるさと納税」やネット通販で日本では高級エビとして有名な”伊勢海老”と同じくらいの希少さと味を持つエビとしてよく取り上げられています。
(都内では鮮魚専門店以外ではほぼ見かけることがないので一般的にはあまり馴染みがないかもしれません。)
そこで今回は『ウチワエビ』がどんなエビでどんな味がするのて個人的な見解ではありますが紹介させていただきます。
ウチワエビの種族
十脚目>イセエビ下目>セミエビ科>ウチワエビ属>ウチワエビ
十脚目>イセエビ下目>セミエビ科>ウチワエビ属>オオバウチワエビ
イセエビ目に属しているので、日本ではトップクラスの高級食材のエビ「イセエビ」の親戚となります。
「イセエビ科」は一般的な伊勢海老の体型をしていますが、「セミエビ科」になると急に身体がフラットになります。
ウチワエビとオオバウチワエビの違い
ウチワエビ属には「ウチワエビ」と「オオバウチワエビ」がいます。
見た目はほとんど一緒で、販売される時も両方一緒に「ウチワエビ」として売られていることが多い様です。
見分け方としては
- 頭の一番上のギザギザの数
- 体の横のギザギザの数
- 体色
「ウチワエビ」は頭の上のギザギザと、体の横のギザギザの数が多く、「オオバウチワエビ」はウチワエビと比較すると少ないです。
「オオバウチワエビ」は頭の上のギザギザは3本程度、体の横のギザギザは7本程度です。
体色も若干異なり、「ウチワエビ」は体全体がツヤッとしていて均一の小豆色の様な色をしていますが、「オオバウチワエビ」は少しくすんでいて、シミのような斑点があります。
↓の写真だと、中央が「オオバウチワエビ」、両橋が「ウチワエビ」です。
味は正直それほど変わらない様に思えます。
ちなみに、昔このブログで「ウチワエビ」として紹介していたエビも実は「オオバウチワエビ」ということが判明しました。
ウチワエビ 産地と旬の時期について
「ウチワエビ」の旬は秋。
九州から島根あたりまでの西日本で多く水揚げされますが、水揚げ量が多くなく東京まで出回るのは稀です。
鮮魚専門店でたまに見かけることがある程度で、九州産が多いように感じられます。
ウチワエビ 購入方法について
ウチワエビは東京では「御徒町」の鮮魚店『吉池』ではたまに見かけることがありますが、一般のスーパーではまず見かけることがありません。
魚介に強いスーパーでもほぼ見かけないので東京で入手するには鮮魚の専門店か通販を利用することになるかと思います。
また最近は『ふるさと納税』でも「ウチワエビ」をよく見かけます。
ウチワエビ のお刺身
ウチワエビ の捌き方(お刺身)
ウチワエビの捌き方はそれほど難しくありません。
裏返して、お腹と頭の間に包丁を入れ、切り離します。
後はお腹の殻の部分の両端をキッチンバサミ、包丁で切り取り、身を取り出します。
身は簡単に外れます。
身がとれたら、日本酒を入れた氷水に数秒浸して匂いをとり身を引き締めます。
後は一口サイズに切り、盛り付ければ出来上がりです!
ウチワエビ のお刺身の味
「ウチワエビ」のお刺身、旨い!!!
ほんのりとした甘みは非常に上品で「伊勢海老」に似ています。
歯触りに関しては「伊勢海老」よりは少し柔らかめ。
ただ、この辺りは個体の大きさや鮮度の問題もあるのかもしれません。
「ウチワエビ」のお刺身、めちゃくちゃ旨いです。
ウチワエビ の塩茹で
以前こちらのブログで紹介して非常に美味しかった「ウチワエビ」の塩茹でです。
お鍋に水を入れ塩適量、日本酒少々加え、沸騰したら「ウチワエビ」を入れて10分ほど茹でます。
茹で上がったら出来上がりです。
ちなみに↑↓の写真では下が「ウチワエビ」、上が「オオバウチワエビ」です。
フワッとした柔らかさ、ほんのりとした甘み。
塩茹でも非常に美味しいです。
以前は今回よりも一回りほど大きな「オオバウチワエビ」を塩茹でにし、冷蔵庫で冷やして頂いたのですが、もう少しプリッとした食感で、とても美味しかったです。(↓その時の写真)
大きさと茹で上げ後の処理の仕方で味、食感が変わってくるかもしれません。
おしまいに
東京ではあまり馴染みがないかもしれませんが、珍しい上に美味しいエビです。
伊勢海老とはまた違った美味しさがありますので、興味があればぜひお試しください!
お値段(2023年 通販で購入) | ウチワエビ&オオバウチワエビ7匹 500g 2,980円(100g 当たり596円) |
お値段(2020年 吉池で購入) | オオバウチワエビ2匹 1,490円 |
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