ウチダザリガニとは?
「ウチダザリガニ」はアメリカザリガニと同様に戦前アメリカから日本に持ち込まれました。
目的は食用で北海道の「摩周湖」に放たれましたが、その後北海道各地に持ち出され、現在では生息地が東北・関東まで広がっています。
在来の生物の生息を脅かすことから2006年2月、外来生物法に基づく特定外来生物に指定され、新しい放流・生きている個体の搬送が禁止されました。
そのため、生きている個体を食用として購入や採取することは出来ません。
アメリカザリガニよりも大きく成長して、海外では食材としてメジャーな存在です。
ウチダザリガニの入手方法
なぜわざわざ「ザリガニ」を取り寄せて食べてみようかと思ったのは、以前、IKEAで買ってきた、生まれて初めて食べたアメリカザリガニと何か比較対象できるものが欲しかったからです。
正直、まずくはないのですが、とびきり美味しいというほどでもないというのがアメリカザリガニを食べてみた印象。
↓こちら2019年に初めてザリガニを食べてみたときの記事です。よろしければこちらもどうぞ!
あの味が本当のザリガニの味なのか、2019年の記事に書いたことを実行すべく、別なザリガニを食べてみようとネットで調べていました。
ネットで調べていると北海道の阿寒湖で「ウチダザリガニ」という食べるために日本に導入された食専用のザリガニが取れるということ。
ただ購入しようにも、一般的な通販のポータルサイトでは取り扱っているところが見つからず、最終的に下記の
「阿寒湖漁業協同組合」のホームページから直接購入しました。
※2020年現在、こちらのホームページから購入が可能です。
1kg1,800円からと個人で消費するには少し多いのですが、最小のロットが1kgからとのことで、こちらで確定。
漁期は5月上旬から11月下旬までとのことだったので今回5月の上旬にオーダーしましたが、メールで返信があり、
今年はまだ水温が低く、ザリガニは取れていないとの回答。
発送できるようになったらまた連絡しますとのことでした。
一週間程度後に再び連絡があり、発送できるようになったとのことで実際にザリガニが到着したのが5月の下旬頃となりました。
ウチダザリガニの到着
ザリガニは茹で上げたものを冷凍して、発泡スチロールの箱に入れられた状態で届きました。
おおよそですが40匹程度入っています。
ルックスはアメリカザリガニのスマートな姿とは異なり、ハサミも胴体ずんぐりとした印象。その分可食部分は少し多そうです。
ただ、想像よりもずっと小さく、約10cm程度とアメリカザリガニとほぼ同じサイズ。
ウチダザリガニの生体は15cmを超えると言われているので、もう少し大きいものかと思っていました。
今回発注したのが5月と漁期が始まったばかりだったので、小さめのサイズだったのかもしれません。
冷凍されているので、食べる分のみを自然解凍して食べてみることにしました。
ウチダザリガニのお味
自然解凍が完了。とりあえずバラして食べてみたいと思います。
可食部分は主に尻尾、ハサミの肉の部分と甲羅の裏の味噌の部分。
ザリガニは歩留まりが悪いので食べる部分よりも捨てる部分の方が多いです。
まずはメインの尻尾の部分。
繊維質を感じられるプリプリとした食感で臭みもなく美味しいです。
完全にエビの様な食感ではなく、独特の食感です。
味はほかに例える近いエビが見当たらない少し独特な味です。もしアメリカザリガニを食べたことがあるなら、アメリカザリガニが一番近い味がします。(当たり前か・・)
また香りも独特で、それほど気になる訳ではありませんが、手で食べているとザリガニの匂いが手に残ります。
次にハサミの部分、小さくて剥きづらいですが、食べることができます。
そして一番のお楽しみのエビ味噌?部分です。
量はかなり少ないですが、しっかりとコクがある味噌の味が楽しめます。
ただ、個体によってはちょっと泥臭いものがあります。
最後にパスタに乗せてちょっとお洒落にしてみました。
これはソースにエビを使ったわけではなく、トマトソースのパスタの上に乗せただけになるので完全に見た目だけなのですが、
それっぽく見えるので、こんな食べ方もアリな気がします。
ただのトマトクリームソースパスタがレストランの高級パスタの様になった気がします。
阿寒湖に実際に食べに行ってみる
冷凍のウチダザリガニをいただいたのですが、やはりどうしても茹でたてのウチダザリガニが食べたくなってしまい、とりあえず阿寒湖に行って食べてみることにしました。
東京からは羽田から釧路まで飛んで、釧路空港からレンタカーで約1時間半程度で阿寒湖に到着します。
今回は一泊の弾丸でウチダザリガニ食べるツアーに出発です。
朝一エアDoで飛べば昼頃には阿寒湖に到着です。
はい、ということで阿寒湖到着。
阿寒湖のホテルが並ぶ通りの中間くらいに冷凍のウチダザリガニを通販で取り寄せた「阿寒湖漁業協同組合」がありました。
ここから送ってくれたんですね。しみじみ。
とりあえず観光がてらに温泉街をブラブラと歩いていると観光船乗り場の隣の食堂の様なところで「茹でウチダザリガニ 1,000円」という看板が出ていたので食べてみることにしました。
注文をすると店員のおじさんが
「茹でるんでちょっと待っててね〜」
とのことでしたので、阿寒湖を眺めながら茹で上がりを待ちます。
結構時間がかかった様な気もしますが、待望の新鮮な茹でたてのウチダザリガニが到着しました!
到着したウチダザリガニを見て驚きました。
サイズが冷凍物よりも断然大きい!
アメリカザリガニ よりもひとまわりは大きいです。
これこそ筆者が思い描いていたウチダザリガニの姿。わざわざ阿寒湖まできた甲斐がありました!
身も大振りでブリブリです。
味が濃くて美味しい!やっぱり茹でたてが最高です。
ハサミも大きいので食べる部分が多いです。
味噌に関しては体の大きさにはそれほど比例していなく、少し水っぽい様な感じで量も控えめです。
ザリガニの味噌は特別美味しいという程ではないのですが、独特の風味があって楽しめます。
やはり本場阿寒湖で食べるウチダザリガニはサイズが断然大きい上に、茹でたてで美味しいです。
わざわざ食べにきた甲斐があり大満足でした。
ただ、食べた後に手が結構匂います。
匂いはかなりの時間残っていましたが、阿寒湖の温泉に入ったら取れました。
阿寒湖に来たら温泉に入ると思いますので、いったん手の匂いは気にせずにバリバリと食べましょう!
そしてザリガニの後の阿寒湖温泉、最高です。
おしまいに
結論から言うとウチダザリガニ、美味しかったです。
個人的にはアメリカザリガニよりもウチダザリガニの方が美味しいと感じました。
通販は少しサイズが小さかったですが、十分に味が楽しめました。
送料を抜くと1,800円で40匹入っていたとしていて1匹約45円と悪くはない金額です。
ただ、送料を込みで考えると1匹約100円。倍近くになってしまいます。
1Kgというのも個人で消費するには少し多かったです。
現地阿寒湖で食べた茹でたてのウチダザリガニは通販のものよりも大きくて食べ応えがあり味も良かったです。
やはり現地で阿寒湖を眺めながら食べるウチダザリガニの味は格別です!
もしウチタザリガニに興味がある方がいれば、通販、または阿寒湖で食べることができますので一度チャレンジしてみて下さい!
通販品目名 | ボイル・ウチダザリガニ(両ツメ)【天然】 |
お値段 | 1,800円(税抜き)※消費税144円 |
その他諸費用 | 送料(冷凍) 1350円 箱 200円 代引手数料 300円 ————————————– 1,850(税抜き)※消費税185円 総合計 3,979円(税込み) |
阿寒湖で食べたウチダザリガニ | 6匹 1,000円 |
満足度 | |
めずらしさ | |
オススメ度 | |
美味しさ |