「舎鈴」は有名つけ麺店「六厘舎」の姉妹店
「舎鈴(しゃりん)」というラーメン屋さん、関東近郊で数十店舗と比較的数多く出店しているので、見かけたことがある人、食べたことがある人も多いかも知れません。
この「舎鈴」というお店は、毎年食べログ百名店に選出されてる有名な東京駅のつけ麺やさん「六厘舎」と同じ、松富士食品という会社が運営しています。
また松富士食品では他にも「東京つけめん九臨(きゅうりん)」「ジャンクガレッジ」「東京タンメン ナトリ」「次念序(じねんじょ)」というお店も運営しているそうです。
「舎鈴」は六厘舎の姉妹店というのは知っておりましたが、結構幅広くやっていて少し驚きです。
「六厘舎」のつけ麺は、濃厚なこってりスープなのですが、「舎鈴」は「毎日食べられるおいしいつけめん」がモットーとのことで、スープは若干あっさりめ、本当にまたすぐに食べたくなる味のつけめんです。
つけめん メニュー
写真のメニューとお値段は2021年時点のものです
舎鈴は主に「つけめん」と「中華そば」の2種類の麺のメニューを提供しておりますが、筆者お勧めはやはり「つけめん」。
「つけめん」のメニューとお勧めポイントを紹介していきたいと思います。
つけめん
つけ麺の写真は2020年時点のものです
舎鈴の看板メニューの「つけめん(並)790円」。(2022年時点)
初めて食べた時は、この界隈のつけ麺屋さんのこってり濃厚味に慣れていたので、あっさりしてちょっと物足りないかな?と感じました。
そして、数日後、しばらく時間が立つと、なんだかもう一度食べたくなってきたのです。
そうして、2回目、3回目と通う様になりました。
麺のサイズは小が200g、並が300gです。並の300gはかなり食べ応えがありますので、大人の男性でもお腹いっぱいと感じるボリュームです。
何度か食べていると実際は、それほどあっさりでもなく、しっかりと魚介と動物スープの出汁と旨味が出ていて一度食べたらクセになる味です。
そして嬉しい並盛りが700円台。
飽きがこない様にあまり”こってり”させすぎない味付けを狙ったお店の戦略通りにハマってしまってますね。
麺は中太ストレートの見た目で、食感はやわらかめです。 ぶっといゴリゴリのつけめんも美味しいですが、このタイプも個人的には好みの麺です。
チャーシューは噛みごたえがある少し硬めの調理。
〆は忘れずに割りスープも試してみてください。柚子粉を入れるとさっぱりと美味しくいただけます。
700円でこのクオリティー。つけ麺好きなら是非とも一度食べて欲しい逸品です。
ドロドロスープの濃い”つけめん”が好きな方は初めての場合はもしかしたらピンと来ないかもしれませんが、きっとまた再び食べたくなると思います。
つけチャーシュー
つけチャーシューの写真は2021年時点のものです
チャーシュー好きにはおすすめの「つけチャーシュー 1,040円(小)」。(2022年時点)
とても大きなチャーシューが4枚。
チャーシューが丼を覆い尽くして麺が見えなくなっているダイナミックな見た目です。
チャーシューはしっとり柔らか。
つけめんのチャーシューは硬く感じられたのですが、つけチャーシューのお肉は柔らかくてローストビーフのような滑らかさです。
お値段は(小)で千円オーバーと少々お高めですが、チャーシューを思う存分楽しめる贅沢なつけめんです。
坦々つけめん
坦々つけめんの写真は2021年時点のものです
個人的には「つけめん」の次にオススメなのがこの「坦々つけめん」です!
同じお店のメニューながら、つけめんとは全く別の味になります。
つけダレは結構辛いので、辛いのがダメな人には残念ですが、もし辛いのがOKならはっきり言ってかなりオススメです。
つけダレはこの通り、表面は真っ赤で見た目もかなり辛そう。実際辛いのですが・・
ただスープをかき混ぜると、下には胡麻の風味が爆発の超濃厚胡麻つけダレが隠れています。
この胡麻ダレがドロドロで濃厚。
舎鈴の中太麺とよく絡み合って絶妙な味わいです。
つけダレがドロドロで麺によく絡むので、300gの麺を食べ終わる頃にはもうの懲りずか。
割スープで最後の最後まで濃厚胡麻ダレを楽しみます。
この坦々つけめんはオリジナルの「つけめん」とは別のお店のメニューと言っても良いくらいに違う味に感じられました。
普段「つけめん」を食べている方もぜひ一度その違いを体感していただきたい一杯です。
坦々つけめん、舎鈴の「つけめん」とはまた違った魅力を感じられることができると思います。
生七味つけめん(2022年9月2日(金)発売)
生七味つけめんの写真は2022年10月のものです
2022年9月、「赤辛つけめん」と入れ替わる形でメニューに加追加されたのがこちらの「生七味つけめん」。(2022年9月、販売当初の価格は並で890円。)
「つけ麺の概念が変わる」というかなり強気のキャッチコピー。
姉妹店の「六厘舎」では先行して発売されていたメニューです。(六厘舎の方は未食)
麺の上の大葉に乗せられた「生七味」。
しっとりとした七味はスープに溶かしていただきます。
舎鈴本来のスープにスパイスと奥深さが加わり、確かに美味しさがアップしています。
「赤辛つけめん」の”若干辛くなった程度”の違いとは異なり、「生七味つけめん」の方はスープの印象はオリジナルとはガラッと変わってきます。
「舎鈴」のつけ麺は元々食べやすいのですが、スパイスの風味でさらに食べやすくなった様な印象です。
食べ易す過ぎて気がつけばスープまで完飲。
大変美味しく味わわせていただきました。
「つけめんの概念が変わる」かどうかは、その”食べた方”がどれだけの量の”つけ麺”を食べて「”概念”を築いてきたか」によるかとは思いますが、筆者的には、「舎鈴のつけめんの概念が変わる」一杯であることには間違いありませんでした。
舎鈴ファンの方はもちろん、初めての方でもぜひお試しください!
中華そばメニュー
「舎鈴」は”つけめん”がメインですが、中華そばも提供しています。
新 中華そば(2022年4月発売)
写真とお値段は2023年4月時点のものです
2023年4月に以前の「中華そば」がリニューアルされる形で新発売された「新 中華そば 690円」。
「新 中華そば」は以前から店舗限定で販売されてはいましたが、2023年4月で全店舗で食べられるようになりました。
以前よりも色が濃く、アブラの量が増えたスープ、ネギ、メンマがたっぷりと乗った見た目はかなり豪華な雰囲気に変貌しています。
以前は琥珀色の澄んだスープでしたが、黒く、透明度が低い新しいスープは一口飲んだ瞬間にガツンとくるパンチがある味です。
油が多めのコッテリとした飲み口ですが、煮干のフワッとした良い香りも口の中に広がります。
麺は以前の「中華そば」のツルツルとした円形のとは全く異なり、扁平で”ワシワシ”の質感になりました。
食感は硬めでゴワゴワ、好きな方は大好きなデカ盛りラーメン『二郎』の麺を5倍ほど食べやすくした感じです。
これは食べ応えがあります。
チャーシューは”ホロっ”とまではいきませんが、以前よりはかなり柔らかい食感になりました。
味も染みていて旨いです。
全くの別物に生まれ変わった「新 中華そば」。
ボリュームが出て、食べた後の満足感がかなり上がりました。
そして味も濃いめになり、男性受けしそうな仕上がりとなっています。
これで690円はかなり安いです。
『舎鈴』の「新 中華そば」。個人的にはとてもオススメです。
期間限定メニュー
生七味冷やかけ 2023年
写真とお値段は2023年7月時点のものです
2023年に新登場の「冷やかけ」のNewバージョン「生七味冷やかけ 840円(並)」。
別皿で、同じく2023年に登場した「生七味つけ麺」の「生七味」が付きます。
通常の冷やかけ(並)は都内の店舗では「740円」です。
『舎鈴』の「冷やかけ」は初めて食べた2020年の時の500円台からは値上がりしましたが、2023年でもまだ700円台でリーズナブル且つ味は文句なしです。
冷たいのに魚介出汁がしっかりと感じられるスッキリ且つ濃厚スープ。
めちゃ旨いです。
麺は冷たいのでしっかりとした歯応えとなっていて、つけ麺と同じ太さの少しゴリゴリとした食感が最高です。
そのまま食べても美味しいですが、生七味を加えると少しピリッとした辛味、深みが出て尚最高です。
夏には『舎鈴』の「冷やかけ」。
めちゃくちゃ旨いです。
冷やかけ 2020年
写真とお値段は2020年8月時点のものです
夏限定のメニューの「冷やかけ 並」590円。
結論からいくと、激ウマです。
冷たいスープでつけ麺を食べる感じの料理。
海苔、ネギ、チャーシュー、メンマがのっています。
麺はつけ麺と同じ中太麺。
硬めの麺でかなりの歯応え。もちもちとした食感が楽しめて食べ応えも充分!
スープは透き通っていますが、魚介の風味が効いたしっかりとした旨味。
後味はスッキリとしていて夏にぴったり!
麺とスープの組み合わせがとてもマッチした夏にぴったりの冷やし麺です。
これは本当にオススメ!
是非とも期間限定ではなく、レギュラーメニューにして欲しいと思います。
販売終了メニュー
ここからは残念ながら2023年現在、販売終了となっているメニューです。
テキストと写真は販売していた当時に記載していたものとなっております。
らーめん(2023年4月終了)
「らーめん」は以前池袋店で販売されていましたが、2023年4月発売の「新 中華そば」と入れ替えとなりました。
下記は販売されていた時点の情報です。
舎鈴では「らーめん」「坦々麺」「新中華そば」が店舗限定のメニューとして存在します。
「らーめん」、「坦々麺」は2022年時点で4店舗のみ、都内では「赤坂インターシティAIR店」と「池袋東口店」の2店舗のみでの販売となっています。
他2店舗は「キュービックプラザ新横浜店」「横浜ポルタ店」です。
らーめんの写真は2022年11月のものです
都内では2店舗のみのとても珍しいメニューの「らーめん 680円」。
写真は味玉がトッピングされた「味玉らーめん 780円」です。
デフォルトのトッピングは、チャーシューとメンマ、ネギ、海苔です。
スープは透明度ゼロ。少し粘性があるかなりの濃厚スープで、透明度のある中華そばとは全く異なる見た目です。
口に含んだ印象は、魚介が少し強く感じられますが、基本は動物系のずっしりとした重たさの濃厚Wスープ。
中華そばと同様の角がある細め&ストレート気味の麺はもっちりとしつつ歯切れの良い食感。
濃厚なスープと、この太さの麺の相性は抜群です。
個人的には魚介強め、粘度低めの「天下一品」の”こってり”スープの様な印象を受けました。
天下一品好きな筆者は個人的にはかなり好みの味ですが、あのドロドロが苦手な方でも美味しくいただけると思います。
柔らかすぎず、硬すぎずのちょうど良い柔らかさのチャーシュー。
つけ麺のチャーシューよりは少し柔らかく感じられます。
太めのシナチクも多めに乗っています。
味玉はしっかりとした味付けで黄身の柔らかさも絶妙。
トッピングして損は無しです。
天下一品の様な濃厚ならーめん好きな方にはお勧めのらーめんです。
この味が600円台で楽しめると言うのは嬉しいのですが、取扱店舗が少ないのがもったいないですね。
中華そば(2023年4月終了)
「中華そば」は2023年4月で販売終了となり、「新 中華そば」に生まれ変わりました。下記は販売されていた時点の情報です。
中華そばの写真は2020年時点のものです
500円以下で食べられるコスパ最強の「中華そば」490円。
この価格で海苔、メンマ、チャーシューが付きます。
麺はつけ麺とは違う中細のストレート。
スープは透き通った魚介系。
全体としてはスタンダードな中華そばの味ですが、この価格は本当にお得。卵をトッピングした「味玉中華そば」でも590円と他のラーメン店と比較してもダントツの安さ。
ワンコインでラーメンを食べたい時にはとても助かるメニューです。
赤辛つけめん(2022年9月終了)
赤辛つけめんの写真は2021年時点のものです
「赤辛つけめん」は2022年9月2日で販売終了となりました。下記は販売されていた時点の情報です。
味付けのつけめんシリーズの最初に紹介するのはこちらの「赤辛つけめん 並 850円」です。写真の様に別皿で辛味がつきます。
全部ドバッとスープに投入。良く混ぜてからいただきます。
辛子の山は見た目は辛そうに見えますが、全部投入してもそれほど辛くはありません。
少しピリ辛になったかな?というくらい。
「坦々つけめん」の方が辛いです。
辛いものが苦手な人でも全然問題ないと思います。
つけ麺で良くある、オリジナルに少し辛味を加えた系のメニューは頼んで間違いありません。
元のつけ麺のスープの味を生かして、少しアクセントが加わった様な感じです。ガラッと味が変わるということはないので安心していただけます。
スープ割もピリ辛で美味しいです。
いつものつけ麺にちょっと刺激が欲しい時に。
この「赤辛つけめん」が一番オリジナルに近い味だと思います。
毎回というわけではないですが、たまに味変をしてみるのもいいかもしれません。
海老つけめん(2021年12月終了)
「海老つけめん」は2021年12月10日で販売終了となりました。下記は販売されていた時点の情報です。
赤辛つけめん、坦々つけめん等の味付けつけめんシリーズの中の1つ。「海老つけめん 並 830円」です。
こちらの「海老香味油」がついてきます。
この海老香味油は麺にかけてもつけダレに入れてもどちらでもOKです。
つけダレに入れるとこんな感じでスープがまろやかになり、海老の香りがかなり強く感じられます。
一口食べると口いっぱいに海老の香りと風味が広がります。
香味油でスープの口当たりもかなり円やかになる印象です。
オリジナルの「つけめん」とはまた違った印象を受けるのが「海老つけめん」です。
最後の割スープも海老の風味が効いた味が楽しめます。
「舎鈴 田町駅前店」の立地について
筆者がいつもお世話になっているのが、JR山手線田町駅ほぼ直結の「田町駅前店」。
JR田町駅から徒歩1分の立地です。
森永やNECがある「三田口(西口)」、出口に下りのエスカレーターがありますので、そこを降りてすぐ左手です。
店内はカウンターとテーブルがあり、飲んだあと、二人でちょっとビールを飲みながらラーメンという利用もOKです。
昼のピークの時間帯は店の外まで列が伸びていることも珍しくない人気店です。
ただ、1時すぎ等のピークの時間を少し外していけばすぐに座ることが多いです。
「舎鈴 池袋東口店」の立地について
都内で「らーめん」が食べられる貴重なお店「池袋東口店」は池袋駅東口から歩いて約2分と駅からのアクセスは良好。
池袋にはもう1店舗、「南口店」もあるので「らーめん」「坦々麺」目当てで行く際にはご注意を。
おしまいに
やはり舎鈴といえば「つけめん」。
初めて食べた時は少しパンチが足りなく感じられるかもしれませんが、何度か食べてみるとコンセプトである「毎日食べたくなる”つけめん”」の意味がわかり、気がつけばリピーターになっている”つけめん”です。
また、2022年9月に登場の「生七味つけめん」は舎鈴リピーターの方に試して欲しいのはもちろん、初めての方にもオススメの1杯です。
そして「坦々つけめん」もこってり濃厚な味が楽しめ、舎鈴の”あっさりしつつも奥深い”つけめんのイメージとはベクトルが少し異なりますが、こちらも美味しいつけめんです。
ちなみに有名グルメサイト「食べログ」ではそれほどポイントが高くはありませんが、ポイントに関係なく、筆者は好きなつけめんのお店の一軒です。
長くなってしまいましたが、最後までご高覧頂きありがとうございました。
やっぱり「舎鈴」のつけめんは〜 美味しぃ!!
本文中で紹介のメニューとお値段
メニュー | お値段(2023年) | お値段(2022年) | お値段(2021年) | お値段(2020年) |
つけ麺(並) | 840円(小は740円) | 790円(小は690円) | 750円(小は650円) | 730円(小は630円) |
つけチャーシュー(並) | 1,140円(小は1,040円) | 1,090円(小は990円) | – | |
生七味つけめん(並) | 940円(小は840円) | 890円(小は790円) | 発売前 | 発売前 |
坦々つけめん(並) | 940円(小は840円) | 890円(小は790円) | 850円(小は750円) | 830円(小は730円) |
新 中華そば | 690円 | 発売前 | 発売前 | 発売前 |
海老つけめん(並) | 販売終了 | 販売終了 | 830円(小は730円) | – |
新 中華そば | 690円 | 発売前 | 発売前 | 発売前 |
赤辛つけめん(並) | 販売終了 | 販売終了 | 850円(小は750円) | 830円(小は730円) |
中華そば | 販売終了 | – | 490円 | 490円 |
冷かけ(並) | 740円 | 650円 | 590円 | – |
生七味冷やかけ(並) | 840円 | 発売前 | 発売前 | 発売前 |
らーめん | 販売終了 | 680円 | – | – |
コスパ | |
また食べたくなる度 | |
オススメ度 |
店舗情報とアクセス
店名 | 舎鈴(しゃりん)田町店 |
アクセス | JR田町駅(三田口)※西口 エスカレーター降りてすぐ |
営業時間 | 月〜金 11:00〜23:00(ラストオーダー 22:45) 土日祝 11:00〜16:30(ラストオーダー 16:00) |
店名 | 舎鈴(しゃりん)池袋東口店 |
アクセス | JR池袋駅(東口)から徒歩約2分 |
営業時間 | 【月〜日曜日】 |