回転寿司のチェーン店ではお寿司以外のサイドメニューが充実していて、「最近」と言っても10年くらい前からかと思いますが、各社「ラーメン」のメニューを充実させており、比較的お手頃なお値段で専門店で頂くような美味しいラーメンを食べることができる様になりました。
回転寿司では、基本お寿司だけを食べることが多かったのですが、今回は『くら寿司』のラーメンメニューを食べ比べ、どれが”お寿司”のサイドメニューとして合うのか検証してみたいと思います。
くら寿司・ラーメンのメニューそれぞれのお値段・カロリー比較表
※メニューと値段・カロリーは2023年時点のものです。
メニュー名 | 単品のお値段 | カロリー | 発売日 |
7種の魚介 追いかつお醤油らーめん | 480円(税込) | 286kcal | 2012年11月 |
7種の魚介 濃厚味噌らーめん | 450円(税込) | 285kcal | 2016年1月 |
胡麻香る担々麺 | 480円(税込) | 423kcal | 2017年1月 |
【期間限定】牛さしとろらーめん | 490円(税込) | 389kcal | 2023年10月 |
【期間限定】牛カルビらーめん(販売終了) | 480円(税込) | 430Kcal | 2023年8月 |
【期間限定】魚介豚骨まぜそば(販売終了) | 480円(税込) | 349kcal | 2023年6月 |
【期間限定】台湾らーめん(販売終了) | 480円(税込) | 340kcal | 2023年4月 |
【期間限定】鶏塩パイタンらーめん(販売終了) | 450円(税込) | 290kcal | |
【期間限定】富山名産 醤油ブラックらーめん(販売終了) | 450円(税込) | 300kcal | 2023年2月 |
執筆時点の2022年後半は450円ということでワンコイン価格だったのですが、2023年8月時点ではレギュラーメニューは30円ほどの値上がりとなっています。
7種の魚介 追いかつお醤油らーめん
一番手は「7種の魚介 追いかつお醤油らーめん」です。
2012年11月に発売が開始されました。
2023年現在遡ること約10年前ととても歴史があるラーメンです。
販売開始後は※2015年までの3年間で約2300万杯も売れたそうです。(※プレスリリース情報)
一日あたり約2万杯も売れたということになるラーメンです。すごいですね。
”追いがつおパック”が別でついています。
琥珀色の透明なスープ。
思った以上に魚介の味が強く、キレがある味です。
かなり美味しい。
麺は”うどん”のような太麺。
多加水のツルツルもちもち、柔らかめの麺です。
魚介系の淡麗スープなのでお寿司ともよく合います。
スープを飲み干すと丼のそこに魚介出汁が溜まっています。
なるほど、濃厚な魚介スープになる訳です。
ただ量はかなり少なめ。
メインではなく、お寿司の”サイド”メニューとしてちょうど良い量です。
7種の魚介 濃厚味噌らーめん
続いて「7種の魚介 濃厚味噌らーめん」。
登場は2016年1月22日。
厳選北海道産味噌を利用した『くら寿司』自慢のスープを使ったラーメンです。
一口飲んでみるとやはり味噌のコクが強いです。
麺は「7種の魚介 追いかつお醤油らーめん」と同様のうどんのような太めのツルツルストレート麺。
もちもちです。
チャーシューは柔らかめ、薄め、味は主張が控えめでラーメンのお供にちょうど良い仕上がりです。
「7種の魚介 追いかつお醤油らーめん」より味が濃厚になっていてお寿司のサイドメニューというよりはもう少し主張が強くなっています。
胡麻香る担々麺
三番手は「胡麻香る担々麺」。
2017年1月20日(金)に発売されたメニューです。
スープには先述の「7種の魚介だし」に加えて「練り胡麻」「特製辛味噌」を使用した”コク”、”香り”、”辛さ”を楽しめる坦々麺というのがウリとなっています。
坦々麺に魚介を加えるというのがいかにもお寿司屋さんらしいですね。
飲んでみるとゴマと味噌の風味が特徴的で、魚介に関してはそれほど強くないという感じです。
麺はいつものの通り太めで”もちもち”です。
個人的には「坦々麺」にはプッツリとした細麺も合うのかな?と思いましたが、メインはお寿司屋さんなのでスープに合わせて麺を分けるのは難しいかと。
美味しい坦々麺でした。
ただ、やはり味が少し濃いのでお寿司を食べ終わった後の締めとして頂くのが良いかと思います。
期間限定麺
ここからは期間限定のラーメンをご紹介していきます。
牛さしとろらーめん 2023年10月
2023年10月にいただいた「牛さしとろらーめん」。
前回も”牛”だったので、2回連続の”牛”がテーマです。
スープはかなり濃厚な”牛”の味です。牛の旨味がぎっしり詰まっています。
麺はいつものタイプ、中太、角があるストレートの”もちもち”食感です。
柔らか食感の牛肉は満足のボリューム。
食後は口の中に”牛”の旨味がしばらく残るほどの濃厚スープらーめんでした。
牛カルビらーめん 2023年8月
2023年8月に登場していた「牛カルビらーめん」。
かなりボリュームがありそうなラーメンです。
スープは味噌ベースでピリッとした辛さが際立っています。
最初はラーメンを食べる前に摘んだガリの辛さかと思ったのですが、らーめんのスープからくる辛さでした。
牛カルビがたくさん入っていて、カロリーは堂々の400オーバー。
なかなかのボリュームがありながらもコスパが良いらーめんでした。
味は結構濃厚なので、〆にいただくのが良いかと想います。
魚介豚骨まぜそば 2023年6月(販売終了)
2023年6月に訪問した際にメニューに並んでいた「魚介豚骨まぜそば」。
限定メニューはラーメンが多かったのですが、汁なしの「まぜそば」の登場です。
海苔をペロッとめくってみると大きなチャーシューが2枚。
サプライズで嬉しいです。
”まぜまぜ”すると麺にタレが行き渡り、全体的に赤っぽい色がになりました。
麺はいつものモチモチ太麺。
スープは魚介ベースで辛味がほとんどないのでお寿司にぴったりです。
最近の限定麺の中では個人的にはかなり好みです。
チャーシューは大きめが2枚、そして食感は柔らかく専門店のチャーシューの様です。
美味しい。
やはりお寿司には魚介系のスープの麺がよく合います。
2023年6月は「鬼滅の刃」キャンペーンということで、コラボメニューの「あぶりえび明太チーズ」を頂いてみました。(キャラクターの女性の方のシートがオマケで付いてきます。)
個人的にはお寿司はさっぱりした味が好みなのですが、たまには味濃いめのお寿司もなかなか良いものです。
ちなみにおまけのシートの女性のキャラクター、誰なのか分からなかったのでアマゾンプライムで鬼滅の刃のアニメを見てみたのですが、めちゃくちゃカッコ良くて痺れました。
台湾らーめん 2023年4月(販売終了)
2023年4月発売の「台湾らーめん」。
別でおろしニンニクが付いてきます。
唐辛子のが浮いた赤いスープは激辛と言うほどではないのですが、結構辛いです。
ニラや挽き肉の具材がたっぷり。
おろしニンニクを入れるとより本格的な台湾らーめんらしい味になります。
麺はいつもの少し太めのもちもち食感。
辛いスープの台湾らーめんとの相性は良いです。
結構辛いので、台湾らーめんを食べた後は少し舌が麻痺して白身やイカ、貝類の淡いお寿司は味が感じ取りづらくなります。
基本、らーめんは締めにいただくと思いますが、もし間に挟んで食べる場合は先に魚介類のお寿司を食べて、ラーメンの後に炙ったネタや、肉類なんかのお寿司が良さそうです。
【富山名産】醤油ブラックらーめん 2023年2月(販売終了)
2023年2月10日(金)に発売された「【富山名産】醤油ブラックらーめん」。
「鶏塩パイタンらーめん」と入れ替わる形で登場しました。
”醤油ブラックラーメン”というのは富山のご当地ラーメン。
醤油の濃度が高く、真っ黒い見た目のスープが特徴のラーメンです。
筆者は実際に「富山ブラック」というラーメンをいただいた事がないので人生はつチャレンジとなります。
”旨味成分が多い、こいくち醤油をベースに、魚醤、煮干し粉を使用した魚介風味豊かなラーメン”とのことですが、どうでしょうか?
塩辛いスープを想像していましたが、意外と飲みやすいスープです。
チェーン店なので尖り具合を少し丸くして万人受けにチューニングしてあるのかもしれません。
麺はいつもと同じですね。
思ったよりも食べやすく、醤油のコクが味わえたラーメンでした。
黒胡椒のピリッとしたスパイスも程よく、お寿司との相性も良かったです。
お寿司には醤油ベースのスープのラーメンが合う気がします。
鶏塩パイタンらーめん(販売終了)
最後は2023年時点では販売終了となっている「鶏塩パイタンらーめん」。
さらっとしていながら濃厚な白湯スープ。
ゆずの風味が効いてさっぱりとした仕上がりです。
麺はいつもと同じですね。
おしまいに
個人的には一番お寿司に合うと感じられたのはやはりなんと言っても「7種の魚介 追いかつお醤油らーめん」です。
魚介ベースのスープにクリアな後味はお寿司の繊細な味との相性が良いと思います。
さすが「くら寿司」の中で一番歴史があるラーメンです。
季節限定では2023年6月の「魚介豚骨まぜそば」、また販売終了となりましたが、「【富山名産】醤油ブラックらーめん」も醤油のキレがありお寿司との相性が良く感じられました。
辛いラーメンは〆には良いかと思いますが、舌が少し鈍感になってしまうので魚介のネタのお寿司よりはお肉系のお寿司と一緒に食べると良いかもしれません。