崎陽軒のシウマイ弁当
崎陽軒のシウマイ弁当。
1日に約2万3千個という途方もない数の売り上げを誇る名実共に日本一とも呼べるお弁当。
なんとシウマイは創業者の野並茂吉氏が考案したレシピから90年間基本的には変わっていないそうです。
化学調味料を使わず、冷めても美味しくいただける様にと考えて作られたレシピ。食べるお客様の事を思って考えられた優しい気持ちがお弁当に込められている様です。
漫画 「食の軍師」との出会い
最近面白い漫画に出会いまして、その名も「食の軍師」。
”食”にこだわりがある中年男性が主人公の漫画で、焼肉や、寿司、トンカツといったおなじみのメニューをお店で食べ歩くという内容です。
その主人公、各料理に対して、食べ方にこだわりがあり、三国志に出てくる軍師「諸葛孔明」の戦略になぞらえて食べていくのですが、物語の途中で主人公以上に粋な食べ方をする強力なライバルの存在が現れたりと、なかなか面白い漫画です。
その中でも好きなエピソードの1つに「崎陽軒のシウマイ弁当」を食のライバル?こと「力石」というキャラクターと新幹線の中で一緒に食べるという内容の回があるのですが、主人公の男性がかに食通の様に「シウマイ弁当」を食べていくのかを「力石」相手に勝手に張り合うというストーリーです。
これが結構面白くて、笑えるオチもついているので、興味があれば是非読んでみてください。確か第一巻でのエピソードかと思いました。
価格:649円 |
それを読んで依頼、
「一度ビールを飲みながらシウマイ弁当を新幹線の中で食べてみたいなぁ。。」
と思っていたのですが、新幹線に乗る機会があったので2020年、人生初のシウマイ弁当がついに実現することになりました。
シウマイ弁当 on the 新幹線
今回は上野駅発の新幹線でしたので、「崎陽軒上野駅店」で購入しました。
上野駅一階の中央改札を出た外、浅草口のところにあります。
こちらがシウマイ弁当(860円税込み)弁当としては大きすぎず、形も長方形と丁度いいサイズ。
ただ、オフィス街のお弁当は500円-600円台が売れ筋というところを考慮すると、800円超えというのは少し高い印象があるのは否めません。
駅弁としては1,000円オーバーが珍しくないのでそう考えると、相場と思えなくもないのですが。
入っている品目は下記の通り
- 俵型ご飯(小梅、黒胡麻)
- シウマイ
- 鮪の漬け焼
- 蒲鉾
- 鶏の唐揚げ
- 玉子焼き
- 筍煮
- あんず
- 切り昆布&千切り生姜
※ねりカラシ、醤油がついています。
(割り箸、おしぼり付き)
一定年齢以上の大人にターゲットを絞ったような非常にオーソドックスかつ渋めのメニュー。
これらの品目をどの順番で食べ進めるかというのがそれぞれの人でこだわりがあるようで、杏はいつ食べるのか、とか、焼売から行くか、ご飯から行くか、唐揚げはどのタイミングで食べるかなど、非常に戦略性が高く、攻略しがいのある弁当となっているようです。
ま、正解はないと思いますので、好きなように食べれば良いと思うのですが。
今回は乗車時間が長めだったため、350mlのビールを2缶も買ってしまっております。おつまみは購入していないのでこのシウマイ弁当をアテに35カンを2缶片付けなければなりません。
とりあえず、切り昆布、千切り生姜と一緒にご飯から攻めて行くことにしました。
ご飯、もっちりとしています。餅米が入っているのでしょうか?
そして竹の子、シウマイと食べながら、ビール、ご飯と進めていきます。
米を進めすぎると後半、米不足になるということは事前に勉強済みですが、今回はビールが2缶。つまみはこの弁当のおかずから捻出しなければならないので、米多めで進めていきます。
なんか味よりもどのように食べていくかばかり気にとられているような。。
こんな感じで米と1本目のビールが終了。残り1缶、このおかずの量があれば全然問題なしですね。
あとは車窓とドリンクを楽しみながらのんびりと列車に揺られて旅を楽しんでいきたいと思います。
(実際の所、新幹線は防音壁のせいで窓の外の景色もそれほどよくは見えませんが。。)
シウマイ弁当の品目紹介
最後にシウマイ弁当を彩る品々を食べた感想と共に紹介していきたいと思います。
・ご飯 → もっちりとした独特の食感。俵ごとにきれいに切り離すのが思った以上に難しい。
・鮪の漬け焼 → 塩味が強めに聞いていて、ご飯を多く消費してしまいます。終盤の米不足に注意。
ちなみに「鮪」これは”マグロ”と読みます。マグロはカタカナで書く事が多く、漢字を見る機会が少ないのでパッと見なんのお魚かと思いますね。
・筍煮 → しょっぱくて美味しい。ビールのお共に最適です。
・唐揚げ → こちらも良くある懐かしの味の唐揚げ。お弁当にボリュームを与えてくれる上にビールのつまみとしてもよく合う貴重な1品。1つだけというのがどのタイミングで食すべきか、非常に頭を悩ます曲者です。
・切り昆布&千切り生姜 → 想像通りの味ですね。ご飯のお共にぴったり。
・卵焼き・蒲鉾 → 見た目・想像通りのお味です。弁当には醤油と辛子がついていますので、醤油は玉緒やきに、辛子はシウマイ煮付けて余ったものを蒲鉾に。
・杏 → 結構甘いです。最初に食べるか、最後に食べるか問題の論争のタネとなる食材です。
筆者は杏はデザートだと思っているので食後派。
・シウマイ → シウマイ弁当なのに控えめな存在なところが日本人の心をくすぐります。
小ぶりで食べやすく、ご飯のお供にもビールのつまみにもなる今回のお弁当の主人公です。
おしまいに
人生初「崎陽軒シウマイ弁当」。食べる順序を気にしながら楽しく攻略させていただきました。
最初はシウマイ弁当についての知識は全くなかったのですが、このお弁当を考案された方のエピソードを聞くと、このお弁当のありがたみが分かり、お値段も決して高くない様に思えてきました。
お弁当ではありませんが、もし崎陽軒がお近くにない場合、「シウマイ」の通信販売もありますのでご利用くださいませ。
〈崎陽軒〉真空パックシウマイ 15個入り×6箱 (90個入り) 価格:3,780円 |
2022年値上げ 830円→900円
2022年末、久しぶりにシウマイ弁当を購入したところ、900円と値上がりをしていました。
2022年10月に値上げされた様です。
味と中身は変わらず。
日本にもインフレの足音がひたひたと迫ってきております。
本日のメニューとお値段
本日のメニュー | 崎陽軒「シウマイ弁当」 サッポロ黒ラベル350ml |
お値段 2020年 | シウマイ弁当 860円(税込み) サッポロ黒ラベル 251円(税込み) |
お値段 2022年 | シウマイ弁当 900円(税込み) |
コスパ | |
戦略度 | |
知名度 |