牛丼で有名な『松屋フーズ』。
そんな『松屋』がお寿司やトンカツ、ステーキに中華と異業種にも進出しているのはご存じでしょうか？
松屋が中華の業態で展開しているのが『松軒中華食堂』。
愛称は”マツケン”以外には思い当たりません。
2023年7月時点で東京都内では、世田谷区、練馬区、調布市の3件、他静岡に1店舗の合計4件というかなりレアなお店。
世田谷、調布は少々遠いので、池袋からすぐの練馬店に訪問させていただきました。
松軒中華食堂 練馬店
『松軒中華食堂 練馬店』は「西武池袋線」「都営大江戸線」の「練馬駅」の南側に広がる飲み屋街の入り口に位置しています。
駅からは徒歩約1分。
閉店は24時なので飲んだ後の〆に最高の立地です。
ちなみに、ここの一帯には本家牛丼の『松屋』、お寿司やさん業態の『すし松』、カツ屋さん業態の、『松のや』等が揃っていて、ここで松屋の全てが味わえます。
新橋のニュー新橋ビル1階にある、『かつや』『からやま』『岡もと』『純豆腐中山豆腐店』がずらっと並ぶ”アークランドサービスホールディングス街”を彷彿とさせてくれます。
ラーメン・半炒飯セット
ラーメン、餃子、半炒飯と3種の神器がセットになった「ラーメン・半炒飯セット 1,150円」。
上記にプラス、「唐揚げ1個」と「ハルピン漬け」がついてきます。
それぞれ個別に頼むと。
「ラーメン 580円」「餃子３つ 170円」「半炒飯 320円（麺類+セット価格） 」「ハルピン漬け 100円」「唐揚げ1個 100円※3個300円の一つあたりの単価」なので実際の価値は”1,270円”程です。
醤油ラーメン
単品で頼むと580円の「醤油ラーメン」。
ねぎ、なると、チャーシュー一枚、半玉がデフォルトのトッピングです。
同じような業態の『日高屋』の「中華そばの390円」、『福しん』の「てもみラーメン 450円」と比べると少し高い気もします。
スープを一口飲んでみると、ほんのりとした煮干しの香りと少しインパクトのある「出汁」が感じられて量産型のラーメンとは少し違った印象があります。
醤油の具合も丁度良く、塩辛さを感じずに自然とレンゲが進むスープです。
麺は見た目は白っぽく、ストレート気味で、少しだけ芯が残るくらいの硬めの食感。
チェーン店でありがちな、黄色が濃く、ウェーブが強め、ツルツル食感の麺とは異なり、他店との”違い”が印象に残る麺です。
チャーシューは薄めですが柔らかく、味の濃さも丁度良くライスに乗せて食べたくなる仕上がりです。
一杯500円台と中華チェーン系のお店のラーメンとしては強気のお値段に感じられましたが、専門店のラーメンと比較するとまだまだ安く、一般的な中華屋さんのラーメンよりは一回りほど美味しいと思いました。
飲み会の〆の時間帯に気軽に入店できて、ビールと一緒にちょっと美味しいラーメンを食べたいという方にはピッタリのラーメンです。
半炒飯
麺類のセットとしてオーダーすると＋320円の「半炒飯」。
味は”濃すぎず”、”薄すぎず”のちょうど良い塩梅。
お米の硬さ、パラパラさも丁度良く、炒飯マニアの方とか、味の好みに偏りがなければ美味しいと思える炒飯かと思います。
焼き餃子
単品で頼むと170円の「焼き餃子」3つセット。
少し小ぶりですが、一口齧ってみると”ニンニク”の風味が口の中にガツンと響きます。
一昔前は女性客や営業マンの為か、ニンニクが入っていないことをウリにしている餃子を提供しているお店が珍しくありませんでした。
そんな”ニンニク無し餃子”は自分ですりおろしニンニクを餃子に付けて食べるのが少し寂しかったのですが、これほど潔く”ニンニク”の味をガツンとさせてくれると”ニンニク”大好きな筆者にはかなり嬉しいです。
やっぱり餃子には”ニンニク”の組み合わせが最高です。
ちょっと前まではマスクが外せない生活だったので、平日でも次の日を気にせずに”ニンニク”をガンガン食ベていたのですが、徐々にマスクが外れてきて匂いを気にしないといけなくなったのは嬉しい反面、少々寂しいところです。
おまけの唐揚げが1個付きです。
おしまいに
全体的なお値段としてはチェーン系の中華としては気持ち高めの設定に感じられましたが、その分、味は満足でした。
駅近で深夜まで営業、テーブル席とカウンター席があり、お店の雰囲気としては「日高屋」のような感じです。
ちょい呑みにも使えて、飲み会帰りの〆のラーメンにもOKの便利なお店。
これから練馬以外、山手沿線にも進出してくるか注目していきたいと思います。