【来集軒（らいしゅうけん）】（＠台東区・浅草）始まりの中華そば　浅草イチ有名なラーメン店

浅草は昔ながらの中華そば・ラーメンを提供しているお店が多いのですが、その中でも一番の歴史と知名度を誇るお店が今回ご紹介の『来集軒（らいしゅうけん）』です。

「来集軒」の前身の「来集軒製麺所」の創業は明治43年（1910年）。

現在の中華料理「来集軒」となったのが昭和25年（1950年）。

このブログを執筆しているのは令和4年（2022年）。

「明治-大正-昭和-平成-令和」と5つの年号を跨いで112年間も営業しているラーメンのお店。もはや博物館級の歴史の長さです。

日本の元号表

「来集軒」の立地とお店について

「来集軒」は「浅草ビューホテル」や「浅草ROX」のある浅草の大通り「国際通り」のほぼ中心部と言っても良い場所にあり、立地的にはかなり良いのですが、浅草観光のお客さんは国際通りの東側、”ホッピー通り”や”雷門、仲見世、浅草寺”方面へ行くと思いますので、国際通りの西側にあり、周りに目立ったお店もない「来集軒」は”知っている”人しか立ち寄らない場所と言っても過言ではありません。

場所としては「浅草ROX」がある交差点を「言問通り」方面に歩いて最初の交差点を左に曲がって直ぐ右手です。

国際通りはとても賑わっているのですが、通りから少し離れると人通りが急に少なくなります。

歴史が感じられる黄色の看板は出ていますが、普通の民家に暖簾が出ているだけの様な全く目立たない外観なので注意をしていないと間違いなく通り過ぎます。

筆者は良く浅草に行くので、「来集軒」の混み具合を覗きに行くのですが未だによく道を間違えます。

「来集軒」店内の様子について

「来集軒」の内観はいかにも町の中華屋さんと言った造りで内装に歴史を感じさせられます。

4人がけのテーブルにお一人様用の円卓で20席程度。

壁には有名人のサインがずらっと飾られています。

来集軒　メニューについて

来集軒の代表的なメニューはラーメン700円（650円から値上げ）ですが、”焼きソバ”や”ワンタンメン”なども人気があります。

餃子はなく、ビールのつまみになりそうなのは「シュウマイ　550円」のみ。（お新香もありますが・・）

このシュウマイも来集軒の名物メニューとなっています。

ちなみに席ごとのメニュー表はなく、壁に飾られているサインのところにメニュー表が貼り付けられています。

ラーメン（2022年9月）

来集軒の名物「ラーメン　700円」。

チャーシュー、シナチク、ネギのトッピングに、茶色く半透明のスープのこれぞ昔ながらのラーメンといったビジュアルです。

欠けた丼がまたいい味を出しています。

スープは透明度からコクが強いかと思いましたがそれほどでもなく、かなりアッサリした味。

町中華の一般的なラーメンと比較してもコクや塩辛さは控えめに感じられます。

ただ、来集軒はいろいろな方がブログに取り上げているので感想を見てみるとスープの味にブレ幅がある様です。

ちなみにラーメンにはレンゲが付きませんのでスープを丼から直でではなく、すくって飲みたい場合は付けてもらう様にお願いする必要があります。

麺はツルツルの多加水麺。一般的な中華そばの麺よりは少しだけ太めです。

喉越しとモチモチの食感が良く、スープよりも麺が目立つ印象です。

最近のラーメンと比べると特別際立って美味しいという訳ではありませんが、昔ながらのラーメンの雰囲気を感じさせてくれる一杯です。

トレンドを追いかけた最新のラーメンも良いですが、たまにはこういった”昔ながら”のラーメンというのも良い物です。

シュウマイ（2022年9月）

「シュウマイ　550円」。オーダーをすると一瞬で出てきます。ビールのおつまみにぴったり。

欠けたお皿がいい味を出しています。

「来集軒」シュウマイは事前知識無しで初めて食べるとその一口目の食感に驚くこと間違い無しです。

餡は豚肉ではなくもっちりとした食感の滑らかなペースト状の物。

これは玉ねぎと片栗粉で作られているそうで、ほんのりとした甘みがある素朴な味です。

豚肉もいいですが、この餡も個人的にはかなりお気に入りです。

ただ、4粒で550円はちょっと高い気も・・

おしまいに

ラーメン好きであれば一度は訪れたい歴史と知名度の「浅草 来集軒」。

レトロなムード漂う店内で観光客と地元の常連のおじさんがビールを飲んでいる不思議な空間でいただく昔ながらのラーメン。

この雰囲気は浅草観光の名所と呼べそうです。

本文中で紹介のメニューとお値段

個人的レビュー

店舗詳細とアクセス