【ANTCICADA】(@中央区・馬喰町)1杯にコオロギ160匹利用!出汁にも醤油にも麺にもコオロギを使った「コオロギラーメン」

 

『ANTCICADA(アントシカダ)』は最近食材として注目されている「昆虫」を使った料理を提供してくれるレストランです。

基本は金曜日のディナーと土曜日に予約制のコース料理を提供しているのですが、日曜日と月曜日のランチには手軽に食べられるラーメンで昆虫食を体験する事ができます。

筆者、人生で一度も昆虫を食べたことはないのですが、昨今よくニュースで取り上げられていて、これから需要が高まるかもしれない昆虫食を体験してみようと『ANTCICADA(アントシカダ)』を訪れてみました。

店名の『ANTCICADA(アントシカダ)』は英語の「ANT」アリと「CICADA」蝉(セミ)を組み合わせたそうです。

本文中には食材としての昆虫の写真が多く登場します。

ANTCICADA(アントシカダ) 立地とお店について

『ANTCICADA(アントシカダ)』外観

『ANTCICADA(アントシカダ)』は総武本線の「馬喰町駅」から徒歩約4分、都営地下鉄浅草線・JR総武線の「浅草橋駅」西口からも徒歩4分の場所にあります。

周りはマンションが多く飲食店等がない上に、お店の前にも看板などはなく、外の壁に「A」の文字が飾られているだけという、まるで秘密基地の様な外観です。

『ANTCICADA(アントシカダ)』外観
『ANTCICADA(アントシカダ)』外観

店内への入り口にも何も特に案内はなく、初めての訪問時は本当にこの場所で合っているのか、扉を開けるのに少々勇気が入ります。

『ANTCICADA(アントシカダ)』外観

ANTCICADA(アントシカダ) へのアクセスマップ



ANTCICADA(アントシカダ)  店内の様子について

『ANTCICADA(アントシカダ)』内観

『ANTCICADA(アントシカダ)』の店内はコの字型のカウンターで10席弱。

広々としたモダンなデザイン店内には落ち着いたBGMが流れ高級レストランの様な雰囲気です。

壁には昆虫の食材、書籍、食材の説明などが飾られており、料理が提供されるまで軽くみて回っても楽しめます。

『ANTCICADA(アントシカダ)』内観

店名の由来となった「ANT(アリ)」と「CICADA(セミ)」。

『ANTCICADA(アントシカダ)』内観
『ANTCICADA(アントシカダ)』内観
『ANTCICADA(アントシカダ)』内観

ANTCICADA(アントシカダ) ランチメニューについて

『ANTCICADA(アントシカダ)』メニュー

メニューとお値段は2023年1月時点のものです

『ANTCICADA(アントシカダ)』の日曜日・月曜日の限定メニューであるラーメンは「コオロギラーメン 1,100円」の1種類。

その他「イナゴラー油チャーシュー丼 450円」や昆虫を使った佃煮と言ったサイドメニュー、デザートが用意されています。

また昆虫を使ったアルコールもあり、「コオロギビール 450円」「タガメハイボール 650円」等、一見味の想像ができないユニークなメニューが並びます。

初めての訪問の今回は「コオロギラーメン」「イナゴラー油チャーシュー丼」「タガメハイボール」を頂くことにしました。

コオロギラーメン

『ANTCICADA(アントシカダ)』コオロギラーメン

「コオロギラーメン」の写真と値段は2023年1月時点のものです。

1杯にコオロギ約160匹を使っているという「コオロギラーメン 1,100円」

一見、専門店の上品なラーメンの様ですが、中央には素揚げのコオロギがトッピングされています。

『ANTCICADA(アントシカダ)』コオロギラーメン

出汁、醤油、麺、香味油にコオロギを利用しているそうです。

『ANTCICADA(アントシカダ)』コオロギラーメンの説明

まずはスープですが、一口目に飲んだ印象としては純粋に美味しい醤油ダレのスープです。

香りや味にクセはなく、事前に知っていなければコオロギを使っているとは全く解かりません。

『ANTCICADA(アントシカダ)』コオロギラーメン

麺はプッツリとした歯触りの少し硬めのストレート細麺。

この麺にもコオロギが練り込まれているそうですが、香りや味にクセはなく、素直に美味しい麺という印象です。

『ANTCICADA(アントシカダ)』コオロギラーメン

チャーシューは薄くカットされた柔らかなほろほろ系。

箸で持ちあげると崩れるほどの柔らかさ。

『ANTCICADA(アントシカダ)』コオロギラーメン

そして、コオロギの素揚げ。

『ANTCICADA(アントシカダ)』コオロギラーメン

サクサクした食感と風味は完全に「小海老の素揚げ」です。

生まれて初めてコオロギを頂きましたが、「美味しい」という印象しかありません。

昆虫といえば強めの苦味や不思議な食感、クセがある匂い等を想像していましたが、それらは全くありませんでした。

『ANTCICADA(アントシカダ)』コオロギラーメン

「コオロギラーメン」、昆虫食としてではなく、普通のラーメンとしてもかなり美味しい1杯でした。


ちなみに、下の画像はお店の方が見せてくれた出汁に使われたコオロギ。

本当にコオロギの出汁であんなに美味しいラーメンが出来るのかと感心してしまいます。

『ANTCICADA(アントシカダ)』コオロギラーメンの出汁

イナゴラー油チャーシュー丼

『ANTCICADA(アントシカダ)』イナゴラー油チャーシュー丼

チャーシュー丼にイナゴの佃煮が入ったラー油が乗った「イナゴラー油チャーシュー丼 450円」

ピリ辛のラー油とチャーシュー、ライスの組み合わせが抜群です。

『ANTCICADA(アントシカダ)』イナゴラー油チャーシュー丼

こちらは「イナゴの佃煮」。

歯触りはかなりサクサクで香ばしい味がします。

コオロギ同様特に気になるクセ等も無く、美味しく食べられました。

『ANTCICADA(アントシカダ)』イナゴラー油チャーシュー丼

タガメハイボール

『ANTCICADA(アントシカダ)』タガメハイボール

”タガメ”のエキスを使った「タガメハイボール 650円」。

ちなみに”タガメ”というのは”カメムシ目”の水生昆虫。

日本の水田等にも生息しているそうですが、かなり珍しい昆虫で筆者は水族館でしか実物を見た事がありません。

料理に利用されているのは海外から取り寄せたものだそうです。

ちなみにこんな姿をしています。↓ マッチョな感じがしてかなりカッコいいですね。

『ANTCICADA(アントシカダ)』タガメ

飲んでみると、とてもフルーティーで爽やかな香りがします。

最初はフルーツのシロップか何かに漬けていたのかと思いましたが、お店の方に尋ねてみると、この味と香りは100%タガメのエキスとのこと。

ちなみに、フルーツの「洋梨」にそっくりな香りで、何も聞かされずに飲んだら洋梨のハイボールと勘違いをすると思います。

昆虫からこんなにフルーティーな香りが出るのかと本当に驚きました。

『ANTCICADA(アントシカダ)』タガメハイボール

実際にタガメを熱処理したものの香りを嗅がせてもらいましたが、洋梨の香りそのままの、とても良い香りがしました。

お店の方曰く、フェロモンの香りだそうです。

本当に知らなかった事が多く、このランチでかなり沢山のことを学ばせていただきました。

おしまいに

『ANTCICADA(アントシカダ)』コオロギラーメン

人生初の昆虫食、「コオロギ」も「イナゴ」も想像以上に美味しくてとても驚かされました。

お店の方は丁寧に料理や食材についての説明をしてくれたり、感想を尋ねてくれたりと昆虫食が初めての方でも安心して頂ける様な配慮がありとても安心感がありました。

こうやって新しい食材を研究し、美味しく料理して提供してくれる方達がいることと、虫さん達に感謝です。

今は少しづつ認知され始めた昆虫食ですが、ビールのつまみにコオロギの素揚げを摘むなんていう日もそんなに遠くはないのかも知れません。
(見た目を気にしなければ味は美味しいのでそれでも構いませんが・・)


もし、コオロギラーメンが気になるけれども、実際に行く事ができない場合にはお店のHPでオンライン販売も行っておりますので、そちらをご利用してみてはいかがでしょうか?

コオロギラーメンの他にも佃煮やコオロギ醤油などの販売も行っています。

ANTCICADAオンラインショッピングHP

本文中で紹介のメニューとお値段

 

 

メニューとお値段 コオロギラーメン 1,100円
  イナゴラー油チャーシュー丼 450円
  タガメハイボール 650円
店内環境
接客対応
オススメ度
2023年1月時点

 

 

店舗詳細とアクセス

 

 

店舗名 ANTCICADA(アントシカダ)
アクセス 総武本線「馬喰町駅」から徒歩約4分
都営地下鉄浅草線・JR総武線「浅草橋駅」西口から徒歩4分
営業時間

ラーメンメニューの営業時間
【月曜日】
11:00~14:00
【日曜日】
11:00~15:00
17:00~21:00

コースメニューの営業時間(要予約)
【金曜日】
18:30~
【土曜日】
12:00~
18:30~

2023年1月時点

 

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