クモエビ(オオコシエリエビ)とは?
休日に上野をブラブラ、昼から立ち飲み屋さんで一杯ひっかけて、アメ横、センタービルの地下の食品店、御徒町の鮮魚店、「吉池」に立ち寄りながら上野公園でまったりするというのが定番のコースなのですが、本日、「吉池」で見慣れないエビが並んでいるのを見つけました。
静岡産のクモエビという名前のそのエビは、ザリガニくらいの大きさで、一皿7〜8匹程度で500円程度。正直若干エビ離れしたその見た目はそれほど美味しそうには思えなかったのですが、その外見の奇妙さと安さに好奇心を掻き立たされて購入してみました。
初めて見るエビです。大きさは小さいので3センチ、大きいので7センチくらいでしょうか。ハサミが長く、腕はトゲトゲしていて手に刺さります。色は赤く、甲羅に波状の模様があり綺麗な外見です。
とりあえずGoogleで調べてみると正式名称は「オオコシオリエビ」、エビとついているが、ヤドカリに近い仲間だそう。
確かに見えている部分で脚が片側4本の計8本。
この系統のカニは甲羅をめくると内側に隠れた脚が2本あります。
クモエビ(オオコシオリエビ)を塩茹でで食べてみる
買ったのはいいのですが、食べ方が全く不明。。小さいのは唐揚げ、味噌汁なんかが考えられそうですが、とりあえずエビの味を確かめるために、10分程度塩茹でしてみます。
茹で上がり。色が変わってないので見栄えはそれほど変化なし。
甲羅をとってみると、エビ味噌は結構入っているようですが・・
エビ味噌。ちょっと食べてみます。
量はそれほど多くは無いですが、スプーンですくって、ちょっとお味見をしてみます。
これはびっくり! 想像以上の美味しさ。
コクがあり、濃厚なカニ味噌のようなテイスト。
初めからあまり期待していなかったといえばクモエビさんに失礼ではありますが、いや期待以上の美味しさです。
次は尻尾。エビの様に殻をむいて食べてみます。
味も食感もエビというよりはカニ。エビの様なプリプリした食感ではなく、タラバガニをもう少し繊維を柔らかくした様な食感で上品で淡白な味。
脚も少しではありますが食べるところもあります。
味噌、身とどちらも想像以上の美味しさです。お値段も安いし、これは良い素材を発見しました。
クモエビ(オオコシオリエビ)を素揚げで食べてみる
2021年10月、緊急事態宣言明けで賑わう上野を歩きながら、御徒町の「吉池」に行ってみると去年見つけて以来のクモエビ(オオコシオリエビ)を発見。
今回はなんと11匹で314円という超破格のお値段!
前回は塩茹でで食べたので、今回はもう少し調理のバリエーションを増やしてみようと即購入しました。
まずはシンプルに素揚げ。ただ、今回のサイズは全て少し大きめ。
素揚げにはちょっと厳しい予感がしています。
カリッと揚げ上がりました。
やはりちょっと素揚げには大きい気がします。
絶対ハサミや頭のトゲトゲが口に刺さる気がします。
勇気を出して食べてみると、
素揚げの感想は正直イマイチ。海老の風味が出ておらず、ただ硬いバリバリした食感だけが印象に残りました。
サイズが大きすぎました。もう少し小さいのであれば美味しくいただけたかもしれません。
クモエビ(オオコシオリエビ)を唐揚げで食べてみる
次は唐揚げです。
片栗粉をまぶして揚げていきます。
見た目はかなり美味しそう。
食べてみると、素揚げよりは食べ易くて美味しいですが、やはりサイズが大きすぎて、食感がかなり硬いです。
海老の風味もあまり感じられません。
唐揚げにするとハサミや頭のトゲもあまり気にならなくなります。
素揚げよりは美味しいですが、やはりこちらもサイズをもう少し小さいものにする必要がありそうです。
クモエビ(オオコシオリエビ)を味噌汁で食べてみる
最後はサイズが大きいのを3匹、味噌汁にして食べてみます。
灰汁を取りながら茹でていき、味噌を加えて完成。
味噌汁に海老の風味が溶け出してなかなかのお味です。
最後に海老の身もいただいて完食。
おしまいに
今回色々な調理法でクモエビ(オオコシオリエビ)を食べてみましたが、やはり一番美味しかったのは一番海老の味の特徴を堪能できた塩茹ででした。
ただ、サイズが小さければ揚げ物も違った印象になったかもしれません。
ちなみに、このエビを目的とした漁は無いそうで、他のエビや魚の網みに混じって上がってくるそうです。
漁獲量は少なく、主に産地で消費されるというレアなエビ。
食べるところは少ないですが、身も味噌も美味しいです。
店頭では滅多に見かけることがない、安くて美味しいコスパ最高のエビです。
エビ好きな方で、もし見かけた際には即買いをオススメします。
本日のメニューとお値段
お値段 | クモエビ(オオコシオリエビ)8匹 521円(税込み)※2020年 |
クモエビ(オオコシオリエビ)11匹 314円(税込み)※2021年 | |
コスパ | |
美味しさ | |
レア度 | |
オススメ度 |