2023年3月5日、Twitterで閉店のお知らせが発表されました。
筆者、ラーメンといえば味濃いめ、麺硬めのラーメンが好きだったのですが、多加水の優しい食感の手もみ麺に淡麗スープの組み合わせの上品な大人のラーメンの美味しさに目覚めさせてくれたのが『ののくら』でした。
一度だけの訪問となってしまいましたが、またチャンスがあれば食べたいと、常に気になっていた記憶に残るラーメンでした。
美味しいラーメンをありがとうございました。
下記の内容は2021年2月の訪問時の内容となります。
”食べログ”というサイト、食べるのが好きな方は初めていくお店のポイントや口コミ等のチェックに利用されているのではないでしょうか?
筆者も美味しそうなお店がないかを探す際にちょくちょく利用させてもらっております。
その”食べログ”のラーメン部門ランキングで全国36,404件のラーメン屋さんの頂点に立ったのが今回ご紹介の東京都葛飾区亀有にある「手打式超多加水麺 ののくら」です。(食べログ2021年2月1日更新分)
↓スクリーンショット↓
ののくら 立地と混雑状況について
「手打式超多加水麺 ののくら」は東京都葛飾区亀有の亀有駅前に位置しています。
亀有というと週刊少年ジャンプで長期間連載されていた長寿漫画、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の舞台となった下町風情あふれる町です。
駅前には漫画の主人公である「両津勘吉」こと「両さん像」が建てられています。
「手打式超多加水麺 ののくら」は亀有駅の南口から歩いて約4分の立地。
南口の商店街「ゆうろーど」の駅を背にして一本右手側の道路に面しています。 営業時間内であればおそらく歩道に長い行列ができているはずなのですぐに気づくことが出来るのではないでしょうか?
ちなみに有名な「亀有公園」は駅の北口になるので別方向ですね。
北口方向にはこちらも食べログ高得点のつけ麺で有名な「道」があります。
ののくら 混雑状況について
「手打式超多加水麺 ののくら」は食べログ日本一だけあって人気の度合いもかなりのものです。
営業時間は2021年2月現在、日・月を除く11:00〜15:00までの4時間のみの営業です。
今回初の訪問は平日の昼13:40頃でしたが、20人以上の列ができていました。
実際の亀有到着は13:00頃で40分ほど商店街などで買い物をしていたのですが、亀有着時に一度ののくらの列の状況を覗きに行ってみたところ、訪問時の40分よりも、もう少し長い30人程度の列でした。
列に並んでいるのは老若男女かなり様々。一人からカップルまでいろいろです。
二郎系のようにほとんどが若い男性、たまに若い女性、年配の方確実にゼロといった極端な構成ではありません。
亀有という土地柄、年配の方にも愛されているお店というのが伝わってきます。
グループサイズとしてはほぼ1〜2名。2名以上のグループはあまりいないように見受けられました。
列に並んで直ぐの14:00前頃、お店の方が並んでいる人の数をカウントしていき、筆者の少し後ろの方で本日の材料が終了の旨をアナウンス。
営業時間終了15:00の1時間以上前ですが、しかも平日ですが、お店には準備中の札が掛けられました。
かなりギリギリです。もう少しのんびり買い物していたらアウトとなってしまうところでした。
危なかったです。
その後も14:30位までは列に並ぼうとする人が続々と続いていました。
ただ最後尾の方が声をかけたり、お店の方が定期的に列を見に来ていたので列が伸びることはありませんでした。
もし際どい時間に並ぶのであれば先にお店の看板の状況をチェックした方が良いと思われます。
ちなみにちょっと気になるチケットの購入タイミングですが、基本事前購入ですが、買わずに並んでいても入り口が近くなってくるとお店の方が 「購入前の方はチケット買ってまた元の位置に並んでください。」 と声をかけてくれるのでそのまま並んでいても問題なさそうです。
実際に並んだ時間について
平日の13:40頃から並び初めて、店内に入店できたのが15:30分なので、おおよそですが2時間程外で並んだことになります。
体感では列の進みは普通のラーメン屋さんよりは遅いように感じられました。
カウンターの数なのか、お客さんの滞在時間なのか、何が影響しているのかはよく分かりませんがお店の入り口が目の前に来てもそこから中々店内に入れなかったような気がします。
東京の2月の当日の気候は13時台は日が出ていてまだなんとか良かったのですが、14:00過ぎ頃から曇り出してきて、かなり寒く感じられました。
そこそこの耐寒装備はしていたのですが、もう少し厚めにしておくべきでした。
列に並んでいる人を見てみると中にはかなり厚めのダウンにフードやニット帽など、しっかり対策をしてきている人もいて、リピーターか地元の人なのかな?と思いました。
今回は冬でしたが、真夏の炎天下の下で2時間立ち続けるのも大変そうです。
お店の中に入ったところでも2席程待ち席があり少しそこで待ちますが、店内に入ってしまえばそれほど経たずにカウンターに座ることができます。
店内の様子について
お店に入ると直ぐ左手には券売機、右手には製麺機が置いてあります。
奥にL字のカウンターがあり、合計で7席。
店内にはゆったりとしたBGMが流れており、カウンターは木の素材や箸などよく整頓されていて清潔な印象、キッチンブースもカウンターの直ぐ奥で、店員さんの様子が目の前で見えてとても快適です。
たまに爆音で訳のわからない音楽を流しているお店がありますが、(ガッツリ系のラーメン屋さんが多い印象)、あれはあまり気分の良いものではないと思います。お店の回転は早くなるかもしれませんが、、
カウンターの奥では想像よりも比較的若い男性の方が一人で調理を担当、女性の方が列の管理や店内での業務を担当されていました。
2オペでこのお客さんの数を対応されているのは驚きです。
そしてこの若さで生き馬の目を抜く厳しいラーメン業界で日本一。食べる前からありがたくて涙がこぼれそうです。
(実際の年齢は存じ上げません。勝手に見た目で判断しています。)
メニューについて
メニューは2021年2月現在では「中華そば(塩/醤油)」850円の1本となっています。
お店の方に聞いてみたところ、塩は旨味が、醤油はキレのあるスープが特徴で、注文は醤油の方が若干多いそうです。
あとは中華そばに対してのトッピングで
- 「煮玉子中華そば」970円
- 「ワンタン中華そば」1,000円
- 「特製中華そば」1,200円
- 「チャーシュー中華そば」1,300円
のバリエーションが用意されています。
特製中華そば
周りの方をみていると結構な割合で頼まれているのがこちらの「特製中華そば」1,200円。筆者も初”ののくら”はこちらの特製の醤油にしてみました。 お店でもポップでオススメしているので間違いないと思います。 トッピングは「鶏チャーシュー」「豚チャーシュー」「メンマ」「のり」「煮玉子」「ワンタン」のいわゆる”全部のせ”です。
スープについて
甘さよりもお店の方が言ったようにキレが感じられるような気がします。
ただ流行を追うのではなくオーソドックスで懐かしさを感じるような仕上がり。
鶏と魚介の出汁と醤油ダレがとても旨く調和しているように感じました。
超多加水麺
”つるん”とした喉越しと”もちもち”とした食感の麺はオリジナルの超多加水麺。加水率は53-57%というまさに店名の通りの超多加水。
うどんのような食感ですが、あくまでラーメンとしてスープに馴染むように調整されているように感じました。
打ち立ての麺ならではの小麦の風味と食感が楽しめます。
玉子やチャーシューなどの具材について
煮玉子は中は半熟。味自体はそれほど個性的な味ではなく、中華そばとのバランスが取れていると感じました。
中にひき肉が入った水餃子のようなワンタン。
中華そばのトッピングのメインであるチャーシューや玉子に引けを取らない存在感があります。
皮のつるんとした食感が楽しめます。
なんと言ってもトッピングの中で一番驚いたのがこの”豚チャーシュー” 牛のローストビーフかと思うほどの柔らかさと奥深い味。
鶏チャーシューも美味しかったのですが、この豚チャーシューはそれだけを目当てにでもまた食べたくなると思ったほどの秀逸な味でした。
おしまいに
「手打式超多加水麺 ののくら」堪能いたしました。
さすが日本一のラーメン。麺、スープ、チャーシュー、全ての完成度の高さに圧倒されました。
”ののくら”は場所も葛飾と筆者の行動範囲内なので、また直ぐにでも食べにいきたいと思ったのですが、流石に列に並んでから食べ終わるのにこれだけ時間がかかるとなると、そう易々とは行けなさそうです。
食べることが半日がかりの一大イベントとなってしまいますが、それだけの価値十分にありの「手打式超多加水麺 ののくら」。
来店の際には”余裕を持って”くれぐれも材料切れにはご注意を。
ののくら Twitter
ののくらでは営業状況等の情報をTwitterで発信してくれています。せっかく行ったのに臨時休業なんてことがないよう、来店前にはチェックしておきましょう!
紹介のメニューとお値段
紹介のメニューとお値段 | 特製中華そば(醤油)1,200円 |
接客対応 | |
店内環境 | |
満足度 | |
コスパ | |
オススメ度 |
店舗詳細とアクセス
店舗名 | 手打式超多加水麺 ののくら |
アクセス |
JR常磐線「亀有」駅(南口)から徒歩約4分 |
営業時間 |
【火~土曜日】 【日曜日・月曜日】 |