ラーメンの聖地、池袋といえば「東池袋 大勝軒 本店」。
伝説のラーメン職人「山岸一雄」氏が1961年(昭和36年)に開業したお店です。
「東池袋 大勝軒」は2006年に一度閉店しており、2007年に現在の場所で再び開業しています。
かなり昔ですが、池袋に出掛ることがよくあったので今でも移転前の大勝軒の行列をよく覚えています。
その当時はそのお店が大勝軒だったという認識はなく、いつも行列ができている人気のラーメンとして記憶されていました。
その後、筆者が大勝軒に興味を持ったのは、テレビで流れていた大勝軒を題材としたドキュメンタリー番組。
ただ、何気なく見ていたのですが、その番組の中で映し出される「山岸一雄」氏の優しい笑顔と、懐深い人柄に一瞬で魅了されてしまいました。
その番組を見て、その昔池袋で見ていたあの行列ができているラーメン屋さんが大勝軒であると解りました。
そして、一度”大勝軒の特製もりそば”を食べてみたいという思いが強くなり、移転後のお店に食べに行きました。
その時の印象は
「麺の量が多く、薄くて甘酸っぱいスープのパッとしない味。。」
でした。
その頃は濃厚つけ麺のブーム真っ只中。
おそらくそのころの自分は内心ずっしりと重たいスープを期待していたのだと思います。
結局、その後再び大勝軒へ足を運ぶことはありませんでした。
そして10年以上の時が流れ、最近食べ歩きブログを始めたのがきっかけで、いろいろなラーメンを食べているうちに、もう一度「大勝軒の特製もりそば」を食べてみたいと言う思いが湧いてきて2022年、再び大勝軒へと向かうことにしました。
東池袋 大勝軒 本店 立地について
「東池袋 大勝軒 本店」は東京メトロ有楽町線の「東池袋駅」が最寄りで、駅ほぼ目の前の立地です。
JR山手線の「池袋駅」東口からも歩けないことはありませんが、12〜13分程度と少々距離があります。
JR、西武池袋線の「池袋駅」から歩く場合は「グリーン大通り」をひたすらまっすぐ歩いていけばOKです。
駅からずっと歩いていくと見えてくる首都高の下を通り抜けて少し歩けば右手に見えてきます。
「東池袋 大勝軒 本店」 店内の様子について
「東池袋 大勝軒 本店」の店内はテラス8席とL字型のカウンター11席、テーブルが10席の合計29席とラーメン店としてはかなり広めの店内です。
店内には一人で飲みながらゆっくりしているお客さんや、何人かできてテーブルで飲みながら会話を楽しんでいるリピーターさん等、良い意味で”池袋らしく無い”のんびりとした雰囲気です。
東池袋 大勝軒 本店 メニューについて
券売機の写真は2022年10月時点のものです
大勝軒のメニューといえば「特製もりそば」と「中華そば」。
普通盛りと小の2サイズがあり、並盛りは麺量が320gと普通のラーメン屋さんの大盛りに匹敵します。
小で160gとこちらが普通のラーメン屋さんのサイズです。
2022年10月までは「特製もりそば」「中華そば」共に850円でしたが、11月に100円値上がりして950円となっています。
(大勝軒の通信販売は2022年11月4日に値上がりとなっています。)
2022年11月時点での代表的なお値段は下記の通りです。
- 特製もりそば 950円
- 中華そば 950円
- もりチャーシュー 1,450円
- もりメンマ 1,300円
- もり野菜 1,250円
- もり野菜チャーシュー 1,750円
- もりワンタン(3個入り) 1,150円
- チャーシューメン 1,450円
- メンマラーメン 1,300円
- 野菜ラーメン 1,250円
- ワンタンメン(3個入り) 1,150円
ほか、アルコールのおつまみになる焼売や餃子、メンマ、チャーシューといったメニューがあり、飲んだ後に麺で〆るといった食べ方が楽しめます。
特製もりそば
もはやここで改めて語る必要もない伝説の大勝軒の「特製もりそば 950円」。
大勝軒のスープは豚骨や鳥等の動物系がベースの出汁に煮干しや魚粉の魚介系を加えたWスープです。
もりそばのスープにはそこに甘酢等が加わり甘さとさっぱり具合が際立った味になります。
並もりの麺量は320g。一般的なつけ麺の大盛りくらいの量があります。
かなりの見た目に感じられますが、実際に食べていくと柔らかい喉越しの良い細麺がするすると胃のなかに治ります。
これが極太の低下水、固麺であれば後半食べ飽きてしまって全く違った印象となるかもしれません。
しっかりとした弾力があり濃い味付けのチャーシュー。
かといってガチガチに固いわけではなくジュワッとした柔らかさも残しています。
大勝軒の特徴でもある独特の味付けの「メンマ」。
コリっとした独特の歯応え濃い味付けはクセになります。
「特製もりそば 並」の320gの麺は信じられないくらいあっさりと胃の中に納まりました。
320gと言うとかなりの量で、普通であれば半日はもう何も食べられなくなるくらいの量ですが、苦しいと言うよりは充実感の方が優りました。
10年以上ぶりに食べた味はただ「旨い」でした。
大勝軒のもりそばは「味が薄い、甘酸っぱすぎる」という意見を聞くことがあります。
昔は筆者も同じような感想でした。
ただ、何故かはわかりませんが、2022年に食べた「特製もりそば」の味の印象は以前とは異なり、塩辛さと甘さが丁度よく、ほんのりとした酸っぱさのバランスの調和が取れ、素直に美味しいと思えました。
中華そば
中華そば950円。
半透明のスープにチャーシュー、メンマ、茹で卵、ナルト、ノリとノスタルジックな見た目です。
うっすらと透明度があるスープを口に含んでみると魚介系が際立つ奥深いまろやかな味。
濃すぎず、タレの旨味が感じられる飲み飽きないスープです。
自家製麺はツルツルで柔らかめの歯応え。
一般的な中華そばより少し太めの麺は量も多く食べ応え十分です。
旨さとボリュームを両立した中華そば。
中華そばという普遍的な料理であるにもかかわらず、その中にも大勝軒のアイデンティティが感じられる一杯です。
おしまいに
初めて「大勝軒の特製もりそば」を食べた時の遠い遠い昔の記憶と今を比較してみると、”今”食べた「特製もりそば」の味は昔感じたものとは異なり、確かに美味しく感じられました。
自分の舌が変わったのか、もしくは歳を取って味の好みが変わったのか、はたまたお店の味が変わったのかはわかりません。
味の好みは人それぞれ、賛否両論あって当然だと思います。
ただ、山岸一雄氏が残してくれた味は今でも食べた人に感動を与えてくれていることに間違いはありません。
本文中で紹介のメニューとお値段
メニューとお値段 | 特製もりそば 950円 |
中華そば 950円 | |
店内環境 | |
接客対応 | |
コスパ | |
ボリューム | |
オススメ度 |
店舗詳細とアクセス
店舗名 | 東池袋大勝軒本店 |
アクセス |
東京メトロ有楽町線「東池袋」駅(7番出口)から徒歩約1分 |
営業時間 |
【月・火・木〜日曜日】 【水曜日】 |
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